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人は何を覚えていて、何を忘れるのか【272/300】

2023年も12月になりましたね。株式会社はこの亀谷です。

昨日は古巣の売れるネット広告社さんの上場記念パーティに参加してきました。

立上げから約5年在籍していましたが、自分の会社よりも大変な思いをして立ち上げた会社なので、当時を思い出すといろいろと感慨深いものがありました。

いやー、あの時は本当に大変だった(笑)

今日はそんな流れなので「人は何を覚えていて、何を忘れるのか」で1本書いておこうと思います。

人間っていろいろなことをすぐに忘れて、都合の良いように記憶を改ざんしながら生きている生き物なんですよ。

っていうお話です。

今と未来で感じ方が変わる。人は何を覚えていて何を忘れるのか?

人間は、今を認識して生きているので「のど元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉の通り、今ツラいと感じていても、それは記憶には残りません。

私の話を少ししますと、売れるの創業当時なんて本当に酷い環境でした。

朝も早よから朝も早よまで、ほぼ24時間毎日毎日品質に妥協することなく仕事をし続けて、力尽きて机で倒れていると、倒れている姿が面白おかしくSNSに上げられている。

そんな時代でした(笑)

まだ若くて体力もありましたし、会社の成長、自分の成長、お客様からの期待などに支えられて、当時は何とか働いていましたが、単純に身体的にも精神的にもきつかったです。

最終的には身体が持たずにぶっ倒れてしまい、退職する流れになるので、大変な思い出ではあるのですが、時間が経った今となっては、そのおかげで今があると言えます。

むしろ今となっては感謝しかなく、その時のツラさなんて思い出そうと思っても思い出すことができません。

その瞬間だけを切り取ると「ツラかった」のですが、その感覚は記憶には残っておらず、何故、どこで、誰と、何をしていてどうだったのかという客観的な事実だけが、少し素敵に脚色されて記憶に残っています。

感情と感覚は時間とともに薄れ、客観的な事実も都合良く改ざんされて美しく記憶に残っていく

人生は波を打っているので、ツラいと思う瞬間はたびたびやってきます。

その時に、何が瞬間的なもので、何は将来的に記憶に残るのかということを整理しておくと、一時的なツラい状況のとらえ方を変えられるので便利です。

単純にツラいから嫌だ。という目先のデメリットよりも、将来良い思い出に仕上げられるように長期的なメリットや結果に目を向けることが可能になります。

例えば、

長時間労働して、体力的にツラかった。

結果が出ずに、精神的にツラかった。

じゃ、何のために働いていたかというと、

お客様に結果でお返ししたかった。

一緒に働くみんなのために組織を整備したかった。

自分のスキルをもっと上げておきたかった。

だったとすれば、何のために働いていたかという目的は頭に残っても、上のツラかったという感情はほぼ100%忘れます。

「あの頃はツラかったなぁ」と口では言えても、絶対的に感覚は100%忘れるはずです。

さらにその結果に関しては、上手くいってもいかなくても、都合の良い様に自分の頭の中で調整されて記憶に残ります。

上手くいけば最高の思い出になりますし、上手くいかなくてもそれなりの苦労話として「あの頃は良かったなぁ」という感じの思い出に仕上がってくるのです。

場所、人、ものなどは変えられないので、そのまま残ります。

そして感情が薄れ、ストーリーが美化されて、記憶に残るのです。

裁判をやると弁護士さんからよく言われるのですが、どんなに怒っていても、その感情は長くは持ちませんよ。かかる時間とお金を客観的に考えてみてください。

という話はまさにこれだなぁと思います。

目先のツラさに目を奪われると、将来的に損をする。

何が言いたいのかというと、目先の感情に踊らされて判断をしていると、結果的に将来的な損をすることがあるよ。ということです。

今の感情は、絶対記憶には残りません。残るのはその時の経験と結果だけです。

そう考えると長期的にプラスがあるのであれば、多少、今のツラさは我慢することが出来るようになります。

また我慢しなくても、ツラいと思わなくなっていきます。

感情に惑わされて、将来的な価値を取り逃すともったいないので、そこには注意が必要です。

日本の仕組みは、政治によって決められるため、選挙への影響を考えて、短期的な国民の大衆の感情に流された意思決定がされがちです。

その環境下においても、やるべきことは自分で選び、長期的なメリットを取りにいくためのマインドセットをもっておくことは本当に重要なことだと思います。

感情に流されず、自分の将来を考えて、耐えるときは耐え、前に進んでいきましょう!

今週は「人は何を覚えていて、何を忘れるのか」について一本書きました。2023年も残りわずか。来週も頑張っていきましょう!皆様、良い週末を。

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亀谷 誠一郎 / 粛々と働きます
現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ