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新任リーダーが間違えやすいマネージメントについて【329/400】

免許を取得して25年。初めてゴールド免許になりました。はこの亀谷です。

今年は「目指せ過去最高!」というテーマを据えて、社内のリーダー層の育成に力を注いでいます。

そこで今週は、

初めてリーダーになった人が勘違いしやすい「リーダーの仕事の在り方」について書いてみようと思います。

チームリーダーになると「自分のチームメンバーを守ろう」という意識が強くなる人がいますが、リーダーの仕事はチームを守ることではなくチームの目標を達成させることです。


新任リーダーが間違えやすいマネージメントについて考える

新任リーダーはマネージメントへの解像度が高くありません。今までの人生で見てきた、感じてきた部長とか、課長とかというイメージの中でリーダーとしての仕事を考えます。その時に間違いやすいポイントとして「リーダーの仕事はチームを管理すること」だと考えることです。

もちろん、メンバーの業務量を管理するために進捗管理や業務を最適化することは重要ですが、それだけではチームを目標達成に導くことはできません。むしろ「業務の管理」に意識を集中しすぎると、リーダーは以下のような失敗を起こしがちです。

指示待ち文化を生んでしまう

リーダーが細かく管理しすぎると、メンバーは自律的に動くのではなく、指示を待つ姿勢になりがちです。リーダーがすべてを決め、指示を出すことで短期的に業務が効率的に回るかもしれませんが、長期的にはメンバーの主体性が失われ、成長の機会を奪うことになります。

メンバーの創造性を潰す

メンバーの管理に注力しすぎると、メンバーの自由な発想や創造性を制限することになります。「決められたやり方でやらないといけない」という意識が強くなると、メンバーは新しいアイデアを出さなくなり、改善の余地が狭まりチームの可能性を減らしてます。

リーダー自身の業務が圧迫される

すべてをリーダーが管理しようとすると、リーダー自身の仕事量が増加し、本来注力すべき戦略立案やビジョンの構築に時間を割けなくなります。結果として、リーダーがチームのボトルネックになってしまい、成長を妨げる存在になってしまうことさえあります。

リーダーの仕事は「道を作り方向を示すこと」

では、リーダーの本来の役割とは何でしょうか? それは「管理」ではなく「道を作り方向を示すこと」です。

マネージメントは英語で書くと「manage:なんとかする」です。組織全体の目標を理解し、先陣を切って道を作り、先導する存在がリーダーだと考えなくてはなりません。チーム全体が成長した結果、リーダーだけではなく、メンバーも新しい経験を得て成長する未来を描きましょう。

ここでのリーダーの役割を整理すると、

ビジョンを示し、チームを導く

リーダーは、組織の進むべき方向性を理解し、自分のチームの役割を明確に示し、その実現に向けてメンバーを導くことが求められます。単なる業務の指示ではなく、「なぜこの仕事をするのか」「この仕事がどのように組織の成長につながるのか」といったビジョンを共有することで、メンバーに新たなる可能性を示しモチベーションを引き出します。

メンバーが成長できる環境を作る

リーダーの重要な役割の一つは、メンバーが挑戦できる機会を提供することです。新しい経験を積むことで、メンバーは成長し、より大きな役割を担えるようになります。リーダーは、メンバーが適切な難易度の仕事に挑戦できるよう、サポートやアドバイスを行うべきです。

自律的なチームを育てる

理想的なチームは、リーダーがいなくても円滑に動ける組織です。リーダーがすべてを決めるのではなく、目的を理解し、目標に向けてメンバーが自ら考え、行動できるように促すことが重要です。そのためには、責任を委譲し、意思決定の権限をメンバーに持たせることが効果的です。

ということになります。

ただ、何故リーダーの役割が管理することだと勘違いしやすいのかにも理由があります。

いきなりリーダーとして理想の状態を目指すことは出来ないからです。理想のリーダーになるためには業務の解像度が求められます。そのため、まずはチームの解像度を上げるために、「管理する」つまりは「すべての作業に関して理想の状態を理解する」というフェーズを踏まないといけません。叩き上げのリーダーはこのフェーズをある程度省略できることが強みになります。

役職のイメージにのまれず、目的を正しく理解しましょう

繰り返しになりますが、リーダーの仕事は、チームメンバーの管理ではなく「道を作ること」です。

管理に固執すると、メンバーの成長を阻害し、チームの生産性を低下させてしまいます。さらには自分の成長の機会さえ失ってしまうかもしれません。マネージャーになったときに初めにやることは、役職の目的を理解し、その目的に応じた自分役割を考え、理解することにあります。そして、自分の位置と目標を確認した上で、チームの目標を組み立てましょう。

目標を明確にする:個々の業務の意味や目的を伝え、メンバーが納得感を持てるようにする。

チャレンジの機会を提供する:適切な難易度の仕事を任せ、成長の機会を与える。

成功体験を積ませる:小さな成功を積み重ねることで、メンバーの自信を育む。

信頼し、権限を委譲する:リーダーがすべてを管理するのではなく、メンバーに考えさせ、行動させる。

マネージャー層は、単なる業務の管理者ではなく、メンバーの成長を促し、組織の未来を築く「道を作るリーダー」へとシフトすることが求められています。

世の中で変な働き方改革が進んでいますが、本質的に何が正しいかを自分の頭で考えて、あるべき方向に進んでいけるとよいですね。

それでは、今週も頑張りましょう!

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亀谷 誠一郎 / 粛々と働きます
現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ