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投資の安定利回りを、自社の給与の昇給率で超えていくために【461/500】
株式会社はこの亀谷です。
本日は「働く人に対して会社が配当する利回り」について一本書きます。
会社で働いていて、キャリア形成において自分の昇給を利回り計算している方っていますか?
多分、少ないと思います。
今日は、そんな話を書きます。
生きていく上で年収の目標などを具体的に考えたいという人には、新しい視点をご提供できると思います。
私は、会社で働く仲間は働く時間を会社に投資してくれていると考えていて、各メンバーの給与の上昇率で、市場で平均的に期待できる利回りは最低でも超えたいと思っています。
現状この目標は達成できていて、独立して7年間。
はこで働いている人たちの平均給与は上がり続けています。
ただ、ここの解像度を自分の中でもっと上げて、周囲に少しでも理解してもらいたいと思い、今日は書いていきます。
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人生で時間を投資する運用利回りを計算していますか?
人のもつ資産は、始めは時間しかなくて、時間を投資して自分という資産を運用していきます。
時間は放っておいても投資されるので、そこに対して必ず利回りを意識する必要があります。
一般的に真っ当な投資に対する利回りの相場は4~7%くらいと言われています。
利回り4%だと100万円投資して、翌年104万円になります。
10年ただ放っておいたとして140万円くらいになる感じです。
これがアインシュタインをして「人類最大の発明」と言わしめた「複利の力」ですね。
さて、投資の世界の場合は、お金の向こう側で働いている人がいるので、働かなくても期待することができます。
逆に自分を資本として時間を投資した場合はどうなるかというと、
自分の給与を左右するものは、「会社の業績」と「自分の能力」になってきます。
ただ「会社の業績」は、「会社の業績」に責任を持つ人が存在するので、まずは「自分の能力」が時間に応じて伸びていく必要があります。
そこの係数を4~7%として、例えば初年度の月収が26万円だと考えた場合に、
利回り4%で260,000円は、翌年270,400円
10年後には月収が370,061円。
利回り7%で260,000円は、翌年278,200円
10年後には月収が477,977円になります。
ここを超えていないと、投資の利回り以下でしか自分の時間を運用出来ていないということです。
年収の目標を立てるのであれば、ざっくりこれに14倍して、
利回り4%で260,000円は、初年度3,640,000円
10年後には5,180,854円
利回り7%で10年後には最低6,691,678円になります。
自分の時間に対する利回りを決めておくと、それが実現できていないのは自分のせいか環境のせいかを考えるタイミングが来て、自分の求める利回りを実現するためのキャリアのポートフォリオに向き合うことになっていくはずです。
残念ながら、現状、日本の会社のほとんどは一般的に期待できる想定利回りの4%すら割っていると思います。
個人の利回り目標を提示し、達成をともに目指すのが経営者の役割
さて、これに対して自分の会社の方針について書きます。
私は、会社に入社してもらうということは、従業員に会社に時間を投資してもらっている。と考えています。
時間を投資してもらっている以上、先ほどの想定以上の利回りを返さないと投資している人たちから評価してもらえません。
人によって利回りが異なるので全部を公表していませんが、現状、私の会社だと従業員の年収の平均利回りは5%を超えています。
広告会社の資本は働く仲間ですので、時間投資で損はさせたくないと思い、運用を考えています。
会社を伸ばせないのは、最終的には経営者の責任であり、時間を投資してもらって運用益を出せないというは、投資している仲間に対して報いることが出来ていないことになってしまいます。
そう考えると、経営者は、常に会社として出さなければいけない利回りを考え、時間を投資してくれている仲間に与えられる経験、教育体制を強化し、還元すべき利回りを実現しなくてはなりません。
もちろん、これは会社の方針に同意し、その目標に向けて努力してくれた人しか対象にすることが出来ないので、給料が上がらないひとは評価されないので辞めていくしかなくなります。
ただこの辺は経営方針をしっかり説明した上で、協力してもらえる体制をしっかり作っていくことも経営者の責任です。
会社として働く人への利回りを表示することはできるのか?
これは市場もそうですし、会社もそうなのですが、経営には波があります。
良いときもあれば、悪いときもある。
悪いときには予定通りの利回りを出せないこともあるでしょう。
ただ長い目で見たときに平均利回りを超えてなければ、ある意味時間を搾取していることになってしまいます。
会社の成長速度と個人の成長速度は一緒ではないので、そこのズレも問題になる可能性があります。
それでも、会社というはこを使って、仲間になってくれた人が投資してくれた時間を運用し、そこに最大限の価値を生むことが経営者の仕事なんだと思っていて、この実現が最近の仕事のやりがいです。
売上いくら、営業利益いくらとか、そんな指標って上場していない会社にとってはどうでもよくて、働くことによって仲間に還元できている利回りを明確に表示できるようになること。ここってこれから結構重要になると思っています。
書くは易く、行うは難しではありますが、自分という私を捨てて、自分が経営する働く場所により多くの仲間が参加してくれるように、これからもこの利回り問題とはしっかり向き合っていきます。
それでは、皆様、良い週末を!
P.S.
これを考えだすと1社に属するって個別株の運用になるので、一般的なインデックスを利用したパッシブ運用とはちょっと話が違うから、ボラタリティはあっても仕方ないよなぁとか色々思うのですが、複雑になるので今日はやめておきます。
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![亀谷 誠一郎 / 粛々と働きます](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42046723/profile_31fdf6aeb2e185e19623f4d74382e6df.jpg?width=600&crop=1:1,smart)