⑽宣戦布告
八月十四日
私とあなたは、幸せの共有しかしてこなかった。振り返れば楽しい思い出ばかりが足跡のように私のうしろをついて回る。私はそれで良かったと思っている。むしろ、そうしようと思ってそうしてきたのだ。自分が辛いこと、苦しいこと、泣きたいこと、それを伝えていいのは、好きを引き返せなくなる覚悟が出来たときだと思っている。人は弱い。そして脆い。辛いときにそばに居られると、何かが変わってしまう。
良かった。
危なかった。
私はまだ、楽しいままだ。そろそろ楽しいままで終わろうと思う。また楽しいことを見つける旅に出る。本当に好きになる前に。この想いにはさよならを告げる。これが私の宣戦布告だ。
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