くどい

 ”くどい” と ”しつこい” は似て非なるものだと思う。
 個人的な意見だけど。
 この二つは、同じような事象を表しているけど、くどいは瞬間的でしつこいは長期的だと思っている。
 例えば、その場でウンチクを語る…はくどいけど、子供の頃にやらかしたヘマを大人になっても嘲笑する…はしつこい、って意味。

 ワタシは、かなりくどい性格をしていると思う。
 特に自分の脳内で何かを考える時は、ダイレクトにそれが他人に見えたり聞こえたりしたら、ものすごくウザがられると自負している。
 一例として。


 個人的に、日本人の作るロックミュージックは、どこまでいっても模倣でしか無いと思っている。
 裏付けをする具体的な例を上げる事は出来ない。
 なぜならそれは「あくまで個人の感想です」の域を出ないからだ。
 しかし、一種の信念のようなモノで、ワタシはそう思っている。
 一番そう感じている理由は、日本人の作るロックには ”カッコ良さ” しか無いと思うからだ。
 これは別に、日本人のロックがカッコ良いと言ってるワケでは無い。
 むしろ罵り言葉であり、表面的なファッションだけで薄っぺらいと断言しちゃってる。
 そう感じる一番の理由は、日本人のロックには微塵も ”怒り” が感じられないからだ。
 もちろん欧米のロックだって、ファッションや金儲け目的の物も大量にある。
 ただ、ロックって音楽が作られる工程において、怒りは絶対に必要な感情だと思っている。
 初期のロック・ミュージシャンが破天荒で、粗野で、クズのような人格をしている傾向が強いのは、彼らが社会やその他に対して限りなくどこまでも根深い怒りを抱えていたからだと思っている。
 思春期のフラストレーションのようなモノも混じっていたとは思うし、その怒りが正当だとも思っていないが、しかし確かに彼らはそのとんでもないエネルギーの一部で音楽を作ったと。
 日本人は、それがナイ。
 いや、全くナイ訳ではないし、思春期に反抗期を経験する事はワカッテル。
 だけど元が狩猟民族だった欧米人と、農耕民族だった日本人では、DNAに刻み込まれた爆発力が違う…と思うのだ。


 なんて事を、日がな一日考えているコトがある。
 その反面、友人と金の貸し借りをした事を忘れたりする。
 これが、借りた時だけ忘れるんじゃなくて、貸した事も忘れるから、本当にアホだ。

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