前回繋がりで…

 前回の記事で江戸川乱歩先生の少年探偵団シリーズについて触れたところで。
 某国営放送で、江戸川乱歩短編集という番組を作っていて、そこで「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」の三冊を、ほぼ原作通りで映像化と言っているのを見つけた。
 で、見られる機会があって視聴したんだけど。


 なんじゃありゃあ!!!

 ぶっちゃけ、明智探偵の役を明智小五郎と男性名のまま、女優さんに演じさせていた事は、変だなと思ったケド許容の範疇だった。
 夏目雅子さん演じる三蔵法師ほどの素敵さがなかったのは残念だし、満島ひかりさん演じる明智探偵は、ちょっとフェミニンすぎる気はしたけど、見てて不愉快ってほどじゃなかった。
 だけど「少年探偵団」のオヤジな少年探偵団は、ヒドイ。
 赤いリンゴのような頬をした、ハツラツとした、可愛らしい・・・・・少年探偵を、あそこまで貶める必要は、どこにあったんだろうか?
 最初から、作品そのものを愚弄するつもりで、バカバカしい演出をすると知っていたら、見なかったよ!!!

 確かに玄田哲章さんの朗読ナレーションは原作の文章を読んでたし、話の展開は確かに原作通りだったけど、そもそも最初の「怪人二十面相」以外は、話半分しかないじゃん!
 それも尺の都合で、原作読んで知ってるヒトにしか、話ワカンナイような、超スキップじゃん!
 なんかもう、久しぶりに骨身に染みる「楽屋落ち」を見た気がする。

 なんかさぁ、イマドキの子役ってみんなすごく演技上手いんだし、ツヤツヤのリンゴのような、フレッシュで、ハツラツとして、カワイイ少年、いると思うんだよね!
 そんで、時代背景とかもしっかり作り込んで、ドラマ作ってくれないかなぁ! 少年探偵団!

 ちなみに、個人的には「妖怪博士」のラストで、二十面相が巨大コウモリの扮装をしながら、洞窟内で子供を脅かしまくるシーン、大好き。
 初めて読んだ時、ちょっと腹が捩れるほど笑った。
 子供を脅すために羽を広げる度に、「がんっ!」と壁に手をぶつけてそうな二十面相さん、大好きだよ。

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