マガジンのカバー画像

真崎守プロジェクト

60年代後半から70年代を全力疾走したマンガ家の記録。
真崎守ご本人とご家族の協力の元、全資料を整理しています。 日本のアニメや、マンガの土台を作る時期に…
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2025年1月の記事一覧

わたしの手塚治虫体験(二)

真崎守著「わたしの手塚治虫体験(一)」 これは、手塚治虫が亡くなった1989年の翌1990年にJICC出版局から出版された本で、真崎守による「手塚まんが考察」と「真崎守の生い立ち」の、いわば二本立ての内容になっていて、真崎守のルーツを知る上でも極めて貴重な資料となっている。 当時、(一)となっていたから当然続きが出るものと思われていたが、諸般の事情により(二)以降が出版されないまま立ち消えになっていた。しかし実は、草稿自体は(四)まで存在している。 今回、その続きの(二)の一

狼・地獄へいそぐ(地獄狼シリーズ第一話)

真崎守が、商業誌デビュー直後の1967年10月から1972年3月まで足かけ4年半、実に700頁を超える枚数に上る「地獄狼シリーズ」 虫プロを退社し専業漫画家になる前の「地獄狼無頼伝」だけで400頁を超えており、 真崎守が自らの作風を形成していく過程での、まさに最重要作品と言える。 今回、そのシリーズ第一話「狼・地獄へいそぐ」16頁の画像データを公開します。 ただしこの作品、原稿が現存しないため、掲載誌(サンデーP.M1967年11月2日号)からのスキャンによりデータを起こし