「Gemini」改名の謎とChatGPTとの比較レビュー
2月8日に、ChatGPTと競合するGoogleのAIテキストツール「Bard」の名前が「Gemini」に変更されたと発表されました。しかし、ChatGPTに比べて「Gemini」は改善されたのでしょうか、それともあまり変わらないのでしょうか?この記事では、両方のツールを比較してみたいと思います。
「Google Bard」はなぜ名前かわりましたか。
GoogleはすべてのAIツールのリブランディングを行っており、その過程で「Bard」の名前を変更した可能性があります。一部のユーザーによると、「Bard」という名前が分かりにくいという意見が多かったため、そのために名前が変更されたのではないかという声がネット上で見られます。
①最新データをチェック可能?
ChatGPTに尋ねると、最新のデータは2023年4月時点のものであるとのことです。
実は、ChatGPTはマイクロソフトとパートナーシップを組んでおり、Bingの検索エンジンを通じてリアルタイムデータの検索が可能です。
※この回答を受け取った理由は不明です。
一方、「Gemini」はGoogle検索エンジンと連携しているため、最新のデータもチェックできます!
②両社の特徴を比較テーブルを制作依頼
それぞれの会社がどの程度他社と異なるかを確認しましょう。そのために、比較テーブルの作成を依頼します。
Geminiに尋ねたところ、「Geminiは人間をサポートするために存在しています。他社と比較するのはフェアではありません」と回答しました。
ChatGPTを使って、さまざまな項目をチェックし、テーブルで比較してみました。いかがでしょうか?
③数学の教える範囲をチェックするテスト
ChatGPT-4を使用する利点は、数学問題の解決法を詳細に説明しながら回答してくれることです。
Geminiでも試してみたところ、同じようにできました!以前のBardではこれほど詳細にできなかったため、これは大きなアップデートです!
④最新ニュースをまとめる
皆さんが最新のニュースをチェックしたいと思っている中で、どのサイトを見ればいいのか、またそのメディアが信頼できるかという不安もあるでしょう。AIの生成ツールを使えば、最新ニュースを提示するだけでなく、記事のサマライズやリンクまで一括して提案してくれます!
ChatGPTを使用すると、適切な情報を提案してもらえます!
残念ながら、Geminiで同じ質問をすると、AIニュースのまとめサイトのみを紹介します。
⑤画像の理解度は?
ChatGPTは画像についてかなり詳細な説明をしてくれます。
この機能は、最近発見した絵の説明などに使えると思います!
Geminiでも同じことが可能でしたが、ChatGPTと比較すると提供された情報量が少なかったです。
Geminiの良かった点
①返事が早い
ChatGPTでは返事がする時に文言事を表示しながら回答します。
Gemini Advancedでは一気にコンテンツに表示するので待つ時間が少なく
ユーザーのストレス削減します。
②高度な推論と論理 (Advanced Reasoning and Logic):
Gemini は、複雑な指示の処理、問題の分解、細かな指示に従うことに優れています。コーディング、デバッグ、ブレインストーミングのセッションなど、強力な問題解決スキルを発揮します。
③深い文脈理解 (Deep Contextual Understanding):
Ultra 1.0 パラダイムにより、Gemini は長い会話の中で文脈をより深く理解することができます。これにより、レスポンスをパーソナライズし、以前の議論ポイントを参照し、レスポンスをシームレスに適応させることができます。
④モバイルでの使いやすさ (User-Friendliness on Mobile):
オーバーレイアシストを備えたAndroidでの新しいモバイルエクスペリエンスと、今後予定されているiOSとの統合により、外出先でもGeminiに簡単にアクセスできます。
⑤音声読み上げ機能
AI が回答した内容を音声で読み上げることができます。アクセシビリティの観点から、便利なツールと言えます。
Geminiの残念な点
①長文がサマライズ不可能
こちらはかなり驚きました。
仕事で長文や会議の内容をサマライズするためによくChatGPTを使用していますが、気付いたことに、Geminiではエラーメッセージが表示されることがあります。
一方、ChatGPTに質問すると、すぐに問題なく対応してくれます。
②PDFを読み込めない
一方、ChatGPT-4ではPDFファイルを簡単に読み込んでサマライズすることができました!
③Gemini ストア
ChatGPT-4と比較すると、Geminiには自分のアプリストアがなく、クリエイターが自分のAIを生成することができません。これはクリエイターが収益を得られない点として残念です。
④他のは?
マルチモダリティ (Multimodality): ChatGPT-4 は、テキストと画像など、さまざまなコンテンツ形式を理解し、生成する能力がより優れています。Gemini は現時点では主にテキストに重点を置いています。
具現化 (Embodiment): ChatGPT-4 の一部のバージョンは、外部ツールとの対話や、実世界のシステム (ロボット工学など) の制御を行うようにトレーニングされています。Gemini の動作は、ほとんどが仮想領域に限定されています。
自己認識 (Knowledge of Self): ChatGPT-4 は、AI モデルとしての自身のアイデンティティと限界をより深く認識している可能性があります。私もこの種の議論に参加できますが、Gemini は AI の状況の中で自分の位置をより詳細に理解しているかもしれません。
もちろん、ChatGPT-4と比べると活動期間が短いため、待てばさまざまな機能やツールが登場すると思います。最新情報が出たら、いつものようにこちらで共有します。
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