プロが教える『スライダー』の投げ方【前編】
いいピッチャーのファーストステップは、ストライクのとれる変化球を1個身に着けることです。
コントロールのつきやすい変化球と言えば『スライダー』です。
スライダーの握りをしたげでボールは変化します。
しかし、変化のキレを出すのが難しいのがスライダーです。
検証していきましょう。
■ Lesson① スライダーの軌道と特徴
スライダーの軌道は十人十色です。
変化の軌道を自分でアレンジしやすいのもスライダーの特徴。
横スラ・縦スラを代表格として、縦スラでも曲がりの大きさ・スピードを変えたりします。
また、同じ球質のスライダーでもフォーム・コースによっても見え方がかなり変わってきます。
最初の映像は元東京ヤクルトスワローズの岡本秀寛さんのスライダーです。
軌道を見てみましょう。ストレートと比較しています。
スライダーは、最初はストレートと同じ軌道で最後にグッと曲がるのがわかります。
MetaGate代表の小杉陽太(元横浜DeNAベイスターズ)にスライダーをインコースとアウトコースに投げてもらいました。
ラプソード上のデータは同じでもコースによって打者が感じる軌道が違います。
インコースの方が縦に落ちて、アウトコースは横に曲がる軌道に見えます。
ラプソードのデータでコースと変化率を確認しましょう。
見た目の軌道はイン・アウトで違うのに、データ上では同じ変化率です。
この錯覚は配球の参考になります。
■ Lesson② スライダーの回転軸を考える
選手にスライダーの回転を聞くと、多くの選手がサイドスピンをイメージしています。
実はスライダーの回転はサイドスピン系の球ではなくジャイロスピン系の球になります。
小杉陽太のスライダーの回転をラプソードデータで見てみましょう。
ジャイロスピンしています。
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