メスギツネ

ソフトリョナ、ヒロピンが大好きな20代主婦。グロいのは苦手です。趣味で書いてます

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マガジン

  • やられる魔法少女(小説)

    魔法少女がやられます。ソフトリョナ、ヒロピン。

最近の記事

vs変態科学者3

「さっきの魔法少女、大丈夫かな。どこに吹っ飛ばされたんだろう」 教室では、ざわざわと重い空気が漂っていた。 窓に張り付いて戦闘を見守っていた生徒たちだが、運動場に2人の姿がなくなり、それぞれ席へと戻っていた。 「俺たちを守ろうとしてくれていたんだよな」 「でも敵が強すぎる…。その差は圧倒的だったよ」 正義のヒーローが大ピンチという異常事態だ。誰も、百合がいないことなど気が付かない。リリーの正体はばれていないようだ。 「何これ…!みんな見て!」 突然、一人の女子生徒が

    • vs変態科学者2

      リリーは、ハクにステッキを向けた。その先端から、光の玉が発射する。 それは真っ直ぐ直進し、彼に命中した。 (やった!このまま…!) 運動場は、瞬く間に砂煙に覆われる。 リリーは攻め時と判断し、そのまま何発も追加で発射した。 (反応がない。倒したのかしら?) 20発ほど打ったところで、ようやく攻撃をやめた。 そして、土煙が晴れるのを待つ。その時だった。 「なっ…!?」 突如、足元が光り出す。そこから植物のように鎖が生え上がると、あっという間にリリーを拘束した。 両手

      • vs変態科学者1

        「なんか運動場にやばい人いてるみたいだよ」 「え?なにー?不審者?」 「やばいじゃん。避難とかしなくていいの?」 昼休みの教室は、いつもと違う不穏な空気に満ちていた。 窓から見える運動場の中心に、異様な格好をした男が1人立っている。 夏の太陽の下、いかにも暑そうな白衣姿。しかし、その手には黒いグローブが付いている。 何をするでもなく、ただ突っ立っている。 彼の姿を見て、はっとした表情を浮かべた生徒が、1人だけいた。 長瀬百合だ。 彼女は可愛らしい顔に似合わず、嫌悪に

        • vs女幹部3

          「さあ、早く仲間になりなさい。これ以上情けない姿の魔法少女なんて、誰も見たくないでしょう?」 「ああっ!ぐう…っ」 頭をぐりぐりと踏み続けられ、リリーは屈辱的だった。 全く相手にならない。相手が強すぎる、そして自分が弱すぎる。今まで順調に悪を倒して来たのに。 「それか、もっと楽しませてくれるわけ?」 (こんなところで…終わりたくない…!) レイの足がどけられたのを確認すると、リリーはゆっくりと立ち上がった。 途中に体が痛み、倒れそうになりながらも。また立ち上がった

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        • やられる魔法少女(小説)
          6本

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          vs女幹部2

          レイの鞭が迫る。 リリーはとっさに身を翻した。が、避けきれず、右肩を掠めた。 「くっ…!」 思っていた以上の鋭い痛みに、顔を顰める。しかし休む暇なく、また鞭が振るわれた。 しかし今度は、直接痛めつけるためではない。生きているようにぬるぬると動く鞭の動きに、リリーは翻弄された。 そして、片方の足首に鞭が絡みつくのを許してしまったのだ。 (しまった!) 「ふふ、つーかまえた」 レイのにやり笑いに、ぞくっと背筋が凍る。 まずい!そう思った時には遅かった。 足が右に引っ張られ

          vs女幹部1

          「今日は満月。儀式には最適ね」 ところどころ壊れた天井の隙間から、月明かりが差し込む。薄暗く、埃っぽい空間。 港近くの廃倉庫。元々、貿易関係の荷物置き場として使われていたらしい。木箱や鉄筋が、無造作に置いてけぼりのままだ。 そんな廃墟に似合わない、美女が1人。 ブロンズのウェーブががった髪に、青い瞳。薔薇のような真っ赤な唇。そして、体にぴったりと吸い付くような、黒光りのスーツ。大きな胸が収まり切らず、髪を搔き上げるたびに、むちっと揺れる。 現実離れしたその見た目は、映画で