柔らかいところのトリセツと今の不具合
例えば
お風呂で皮膚がふやけて垢がどんどん出てくるように
レンジで温めたバターが生地にすぐに馴染むように
気心知れた人と何時間も話をし、すれ違う人が少なくなりそして帰路に着き、ひとり暮らしの暗い部屋に入る。
お風呂に入って身体がほぐれてテレビを見ながらストレッチをし、布団に入る。
私は私の身体と精神を大切にするような行いをすることがとても好きだと気づく時、花になった気分がします。
柔らかくて傷つきやすい。
中学校の理科の授業で花の雌しべと雄しべを観察する時間がありました。
先生は私が家から持ってきたチューリップの花弁を1枚1枚もいで、中の雄しべと雌しべを顕微鏡で写しました。
そのチューリップは母がその時飾っていた花の中でいちばん綺麗に咲いていたものでした。
まさか花弁がもぎ取られるとは思っていなかった。
そのまま私に綺麗なまま返されると思っていた。
母から貰ったものはチューリップそのものだけでなく彼女からの優しさだと気づきました。
私の中に、誰も入って欲しくない。
私だけの時間が、とても心地好い。
そしてとても、脆い。
多くの気持ちが流れ星みたいに私の胃のあたりを飛んでいる感じ。
切ない。
悲しい。
嬉しい。
楽しい。
卑しい。
苦しい。
髪型を変える日から、私は私を切り刻んで新しい自分に変形している気がしました。
今思うと。
たぶん人から当時の新しい髪型を褒められたからです。
他者から認められること、関心を向けられ、言葉を通して伝えられることで、私を私から離して見ることができました。
相手の言う通りに変形する、というより、自と他の見方からバランスの取れた自分に仕上げていくような気持ちで自分をカットしていきます。
1度短くするとどんどん切りたくなるのと同様に、1度コツや仕組みを覚えるとどんどん面白くなるのだと思いました。
けど容量が悪い私はコツや仕組みを覚えて慣れるまで時間がかかります。面白く感じるのはよっぽどの事です。
ひとつのことに打ち込むことが苦手で、成果を直ぐに出せず優柔不断な私は周りよりも決断が遅い。
今思うとそれはただの性質でした。
変えられない。
夢なんて言う前に現実を言って欲しかった。
私に期待も干渉もしないで欲しい。
良かれと思ったことを私に言わないで欲しい。
あなたの見ている私は全てでは無いからそれを私に偉そうに「あなたはこういう人でしょ」って言わないで欲しい。
私の事分かったつもりで私のテリトリーに踏み込まないで欲しい。
どうでもいいから抱きしめて欲しい。
高3ぶりに大きな倦怠と嫌悪が襲いかかってきて、
変わろうと思ってもその性質は今でも変わりませんでした。