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デブに人権はないのか?


突然ですが、私は2年間で10キロ以上太りました。


私の身長は156cm。
身長156cmの平均体重は53kg程度。

今までの私は一番軽いときが48kgくらいで、
一番重いときが56kgくらいでした。

そしてだいたい53kg前後をウロウロしていました。
つまりThe平均体重という感じですね。


体重増加の原因は、入院先の精神科で
出された「レキサルティ」という薬だと思われます。

ちょうど体重が増加し始めた頃と
その薬が処方され始めた時期が同じだからです。

薬による代謝の低下と食欲の増大があったみたいです。



私はその薬が出始めて1年くらいは
なんとビックリ自分が太ったことに気づいていませんでした。


今思えば
入院前の食欲がほぼ0で食べられなかった時期から
入院後急に食欲が増してお菓子ばかり食べていたなとか、
それまで適切な間食の量だったのに
過食的な食べ物の摂取をするようになっていたなとか、
「お腹がすいたから食べたい」
「美味しそうだから食べたい」
とは全く異なり、
「食べるために食べたい」みたいな、
とにかく口に食べ物を詰め込まないと精神を
保てない感覚が入院直後から急に現れていたなとか、
思い当たる節はあったのですが。


ちょうど1年後に測ったら10kg増えているので
ビックリ仰天、というか、かなり青ざめました。


太る前の私は53kgが54kgになっていただけで
泣きじゃくりしにたくなっていましたから。




自分の体型に自信が持てなくなり
最近では好きな服を着ることもできなくなりました。


私は「女の子らしい」と言われるような
レース、フリル、リボン、ハート、ピンク、ふわふわ、
みたいなのが大好きです。  
(ジェンダーバイアスエグい自覚あります。)



いわゆる「地雷系」の服を好んで着ていました。

(「地雷系」という言葉は多方面に失礼だと思いあまり好きでは無いのですが、分かりやすく伝えるため使っています)



「地雷系」というのは明日カノの「ゆあてゃ」を
思い浮かべてもらえればわかりやすいと思います。


ゆあてゃの絵を見ても分かるように、
地雷系や量産型の服を着ている女性は細身の方が多いです。

10数キロ太る前の平均体重のときですら
自分は太っている
とずっと思っていたし、
この服を気続けるならもっと痩せなければ
と思っていました。


そこから更に太ったのですから、
着られなくなるのも至極当然と言えます。


一応言っておきますと、
「着られなくなった」というのは
物理的にという意味も多少含んでいますが、
精神的にという意味合いが大きいです。

簡単に言うと周りの目が気になるんです。


着たいなー、でもデブが地雷系(笑)って思われそうだなー、こんなデブがかわいい服着るなんて恥ずかしい、絶対着れない、でも着たい、やっぱりどうしても今私が心ときめく服はこれだ、もう我慢ならん!無理!

と思い、私は
「デブでも地雷系着たい」
とド直球にGoogle検索に投げかけました。


すると、Yahoo知恵袋の質問が多数出てきました。

Q.「デブなのに地雷系の服は見苦しいですか?」
A.『見苦しいです。』

Q.「デブなのにおしゃれしてる人はなぜ痩せないんですか?」
A.『自分に甘いからです。遺伝なんて関係ありません。』


中には寛容な質問や回答をしている方もいましたが、
概ねこんな感じで私はしにたくなりました。


そりゃそうです。
自分の中にハッキリとルッキズムが存在していて、
でもそれを否定したくて、否定しきれなくて、
検索したのですから。
最初から撃沈する運命でした。


しかしよく考えてみれば、
元々地雷系ファッションは好かれません。(ガーン)
モテるためや他人に承認されるために
地雷系ファッションをしている人はあまりいないと思いますし、
実際私も自己満で着ていました。
常に「痛い」「ダサい」等怪訝な目で見られがちです。
しかし太る前の私は堂々と好きな服を着ていました。


ん…?つまり……自分の心の問題なのでは…?

だって元々他人ウケはしてないのです。
他人の目が気になるなら、
太っていようが痩せていようが着られないはず。

ここで分かったことがあります。

私の心の中にはマリアナ海溝もびっくりなほど
それはそれは深ーーーーーーいルッキズムが
存在しているのです。

分かってはいたけどショックでした。

太った自分にもショックだけど
太った自分にショックを受けている自分にもショック。



他人にウケなくても、
自分がそこまで変な見た目では無いと
思えていたときには気にならなかったことが、
体型が変わった途端気になり始める。

私の心にルッキズム・痩せ信仰が
深く根付いている証左ですね。

つまり、自分の心の持ちようだと思っていても、
その自分の心や考え方を形成する過程で
社会の影響は多分に受けていると言えます。



日本は特に女性に対するルッキズム・痩せ信仰が
異常なほど激しいと私は思っています。
お隣の韓国でも大なり小なり
似たようなところがあるのではないでしょうか?


と言っても、
私は日本以外の国に訪れたことがないため
書籍やインターネット、人からの情報に基づく
主観ではありますが。


体型だけではなく、
女性は社会から徹底的に「美しくあること」
を求められます。

電車に乗れば脱毛の広告。
毛が生えるのは自然なことなのに、
体毛は「ムダ毛」という名称が一般的。
一時期YouTubeによく出ていた広告で、
ムダ毛の処理をしていなくて男性に嫌われる、振られる
といったものもありました。

「化粧は女のマナーで常識」と言われる。
就活では女性のみ化粧することを求められる。
特に田舎では高校生までは校則で化粧禁止
という学校が多いのに、
高校を卒業した途端「マナー」として扱われる。
つまり実質女性は
公的な場でありのままの顔でいることはマナー違反
だと言われている。


こんなのは序の口であり、
他にも様々なルッキズムが存在しています。


今の私は、

ルッキズム辞めたい!もう疲れた!痩せる努力とかしたくない!メイクとかしたくない!

やっぱり痩せたい。痩せてかわいくなりたいしこの顔のままずっと生きるの無理すぎ早く整形したい

を永遠に行ったり来たりしています。



いつか逃れられる日が来るのかなあ〜〜〜

矛盾する気持ちを抱えてとっても毎日苦しいです


メイクしてダイエットしておしゃれして綺麗になりたいって気持ちも、
脱コル(脱コルセット で検索してください)をする人の気持ちも、
どっちも分かるし自分もそうだからです。


そしてここらへんでタイトル回収しておきますが、
当然デブにも人権はあります。

そもそも「デブ」という言い方が
蔑みが入ってる感じがして私は好きでは無いです
(今回は分かりやすく敢えて「デブ」と表現しました)


当然ですが
太っていても痩せていても
肌が白くても黒くても
金銭的に貧しくても豊かでも
女でも男でも
どんな信条があっても
誰も差別される理由はないし皆人権があります。

日本国憲法第14条にも書いてあります。

いわゆる「法の下の平等」というやつですが、
私が思うに誰一人平等な扱いは受けていないと思います。


憲法で定めても難しいものですね
気が遠くなります


そして私は動物にも権利があるのは
当たり前だと思っていますので、
ヴィーガンになりたいなどと考えています。
動物を食べるもの食べないのも
どちらも人間のエゴにすぎないんですがね。
(それはまた後日)


そしてこういうことを話すとだいたい
友達にも理解されないし
家族にも笑われるし
ネットでは誹謗中傷を受けます。

人権意識が高い人を笑わない社会に
他人と違っても出る杭が打たれない社会に
いつかなりますように。


こんな記事を書いても結局どうすればいいのか分からず
今日もしにたいまま眠る!!しにたい!!!!!




この記事を読んで少しでも自分を省みた
心優しいあなたの末永い健康と幸せを祈っています。


おやすみなさい。

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