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10分雑文#54:一如という考え

前回

まだまだその境地はいけない

「一如」という考え方を何かで読んでびっくりした。
こうありたいと思う姿だった。

色々な活用方法がされている。
「生死一如」「自他一如」などである。

個人的にしっくりきたのは、
「寄付は出費でない。それこそが一如である。」
といったような文章である。

どうしても普段から私(こっち)と貴方(そっち)と分類してしまうが、
結局は世の中一つであり、こっちもそっちもないのだ。

それ故に寄付を例に取っても、自分のお財布からお金は減るだろうが、
別に無くなっているわけではなく、ちゃんと社会で活用されているのだ。
もっとシンプルに言えば「移動」しただけである。
別の口座に移ったくらいのレベル感。

全てに一如という考え方を持てれば些細な揉め事も減るだろう。

哲学化の渡辺恒夫も似たような思想を持っている。

遍在転生観とは、渡辺恒夫が考える輪廻転生のあり方。全ての個人がそれぞれ所有しているように見える自己・自我というものは、実は唯一存在するだけであり、それが各個人に現れているのだと考える。

心の哲学まとめWiki

つまり、全員一緒ということである。
ムカつくあいつも、好きなあの子も全員一緒なのだ。
大きな幹から生える枝葉のように、元を辿れば同じ存在になる。
それは唯一存在するものであると。

この考え方も非常にしっくりきているが、
日本人的な考え方だろうなと思っている。
他の宗教観を持っている人たちには理解できそうもない。

哲学や宗教って面白い。


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