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僕は来世で頑張るぞ! [エジンバラコメディー日誌09]
エジンバラフリンジ9日目!
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今日のお客さんは、地元の人が8割ということで、自分が日本で磨いてきたネタを試す絶好のチャンス到来!
9回ソロショウをやった結果、自分の午後6時からのショウは、お客さんは基本シラフで、お酒を飲まずに観に来ることが判明したので、卑猥な下ネタは極力封印することにしたのである。(あくまでも極力であるが…)
結果、自信を持ってすべてのネタに挑むことができるようになった。
(下ネタの場合、大丈夫かな?これ言っても、、、みたいな駆け引きをしながらドキドキしながら言うのだ。それがたまらなく楽しいのであるが…笑)
ただ同時に、安易な下ネタを連発すると、こいつは品のないコメディアンで、下ネタに逃げていると思われるので、博識高い下ネタをやらなければ、肥えたお客さんを笑わせるのは難しいのだ。
そういう意味で、自分の下ネタにはまだ深みがないので、今回は封印することを決意したのである。
今日のオーディエンスは、非常にタフであり、大爆笑を取ることが難しかった。
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パンチラインには、反応してくれるが…
5割の笑いが続く感じで、大爆笑がとれたのは、1時間中、わずか4回くらいであった。
ただ、お客さんの反応がイマイチでも、自分のペースを崩さず、焦らず、自信を持って堂々とパフォーマンスできたのは、(自信のあるフリ)今日の大きな収穫である。
狭いカラオケルームでのパフォーマンスは、お客さんも自分も逃げることができない、まさに笑いの真剣勝負という感じで、すごい良いトレーニングになっていると思う。
エジンバラフリンジでのコメディーは、自分でフライヤーを配り、集客し、狭い空間(自分の場合はカラオケルーム)で1時間お客さんと向き合い、笑わせなければならない。
たとえお客さんが数人でノリが悪くても…まさに一ヶ月間のメンタルトレーニングである。
フライヤーを無視されても、ジョークが滑りまくっても、ぜんげん投げ銭をもらえなくても、すぐさま気持ちを切り替えて、立ち上がらなければならない。
ここに来る前は、このフリンジで有名なマガジンからいいレビューをもらって、コメディアンとステップアップをしたいと思っていたが、
そもそも僕のような底辺のコメディアンのショウには、レビュアーは来ないという現実を知ってしまったので…
「僕はここにメンタルトレーニングしにきたのだ!」と思うことにした。
ここで鍛えたメンタルを東京のショウで活かせるように、ひたすらコメディーに打ち込むしかないと自分に言い聞かせることにした。
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ちなみに、今日のショウは意外とシンプルなネタがウケた。やはりシンプルで分かりやすいネタが万人受けするのだろう。
例えば、
東京の英語のショウで、日本人のお客さんに、
好きな英語なんですか?と答えたら、
パニクったその人は、
fuck youと答えた。
みたいな捻りのないシンプルな面白かった出来事みたいな。
タフなオーディエンスの時に、対応できるよう、
あまり好きではないが、もっとシンプルで、万人ウケするジョークをストックしておく必要があることを再認識した。
今日はショウのあと、日本人コメディアンであり、
オーストラリアで大活躍中のTakashi Wakasugiくんのソロショウを観に行った。(彼もエジンバラに来ていたのだ!)
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小さなカラオケルームで無料の超小規模なショウをエジンバラにまできてやっている僕とは異なり、コメディーの出世街道を行く彼は、70人くらい埋まるホールで、有料のショウをやっており、ほぼ満席であった。
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同時期にコメディーをはじめた、日本で言うなら、ほぼ同期芸人的存在の彼のショウに非常に感動した!
と…同時に、こうやってコメディアンとして差がついていくのだなと、同期が売れていく切ない気持ちも感じたのであった。笑
ただ、本当に良い刺激になった。
まぁー人生十人十色、自分の道を一歩一歩進んでいくしかないな。
とポジティブな気持ちで帰りのバスで…
僕は来世に向けて、今世を頑張ろうと思ったのであった。
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