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ドイツ人は笑わない [エジンバラコメディー日誌04]

エジンバラフリンジ(芸術祭)での自分のソロショウは今日で4回目を迎える。

昨晩のショウはとても盛り上がり、きもーちよく睡眠をとることができ、珍しく早起きをしてランニングまでしてしまった。(月に一回の奇跡)

最高の朝だった。

自分の滞在してるホテル(大学の寮)は、街の中心地からバスで45分ほど移動した場所になる長閑な郊外で、空気がおいしくて、休息するには最高の立地にあるのだ。

ランニングするにも。

大学の寮

8月1日から25日まで毎日1時間のソロショウをやるので、今はまだ前半戦。多くのコメディアンにとって、フリンジフェスティバルの第一週目は、お客さんの反応を見て、ショウの形を作っていく、試行錯誤を繰り返すWEEK
なのである。

(少なくとも僕の場合は…他の数人のコメディアンもそういっていた気がする。英語がちょっと聞き取りにくかったら定かではないが…)

特に僕の場合は、普段、東京で訪日外国人向けに日本のことを面白く紹介するショウをやっているので、スコットランドの現地のお客さんの反応は来てみないとわからないので、とにかく最初の週に色々ネタを試して、反応を見極めてから、ネタを構成し直そうという目論みがあったのである。

(本当は1時間のセットを準備してきたが…思いのほか滑ったので、変更を余儀なくされたのは秘密ということで…笑)

今日も朝から昨日の自分のパフォーマンスをビデオで見返し、ショウのギリギリまでネタの準備と練習に費やした。

昨日の大爆笑のショウが僕に自信を与え、「今日もいけるに違いない!」という確信めいたものを感じていた。

(まさに僕は今のっているのだ!)

ショウの5分前には、僕のパフォーマンス会場であるカラオケルームの前には、多くの人がスタンバイしており、本日も満員御礼となったのである。
(20人くらいくれば満員になる小さな場所なので。笑)

ただ、今日のお客さんで、英語ネイティブは、イングランド人とスコットランド人の2人だけ。それ以外は全てヨーロッパからの旅行者だったのである。

イタリア人4人。ポーランド人4人。フランス4人。ラトビア2人。

そして、、、ドイツ人5人…

世界で一番タフな職業を知っているだろうか?
ドイツのコメディアンである。

海外ではよく、ドイツ人はユーモアを知らないとネタにされている。

アメリカの有名なコメディアンであったロビン・ウィリアムズ(確か彼だったと思う…)もドイツ人がユーモアを知らないのは、第二世界大戦中に面白い人を全員殺してしまった…的なネタを言ってバズっていたと思う。
(そんな感じのジョークであったはず…自分の超適当な記憶なので、ご自身で確認してみてください!)

今日のお客さんにドイツ人が5人!!!!

しかもみんな寡黙な感じ…

なぜコメディーショウにきたんだ?とツッコミたくなる風貌である。

それ以外のヨーロッパ人も皆、どこかオタク気質を纏っており、内気な日本好き外国人という感じのお客さんばかりだったのである。

これはやばいショウになるぜ…

東京での訪日外国人向けのショウの経験から、このお客さんの雰囲気は…

メンタルトレーニングになるぞ!と覚悟を決めた。

そして、案の定、

メンタルトレーニングになったのである。

凍りつくカラオケルーム

時たま笑うのは、イギリス人の二人だけという事態が発生した。

特に皮肉なジョークを言ったとき…
(現地の人向けのジョークばかり準備していたからである)

ショウの最中、ドイツ人のお客さんをいじってみた。

「世界で一番難しい仕事は、ドイツにいるコメディアンだ!
「なぜならばドイツ人はユーモアを知らないから」
とアドリブで言ったら、

このジョークにはみんな笑ってくれた。

ドイツ人以外は….

ただ今日は、滑った時に、自然にお客さんに話しかけて、クラウドワークができて、お客さんとのインタラクティブな会話で、笑いを何度か生み出せたので、よしとしよう。

お客さんの組み合わせによって、どうしても反応が悪い日があるのは
しょうがない。天気と同じで、どうしようもない時もあるのである。

ヨーロッパ人が多い時の対応策を考えなければいけないな…まずは、それぞれの国をいじる鉄板ジョークを準備しなくては。

と言うことで、相田みつおさんのこの言葉のように、日々コメディーに打ち込んで行きたいと思う。


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めしだ
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