
中編:あらすじの書き方について
前編では、あらすじには「販売用のあらすじ」と「応募用のあらすじ」があって、応募するときには応募用のあらすじが必要。という内容でした。
前置き① 応募用のあらすじで困ること
あらすじが上手くいかない!ってポイントはいくつかありますが、今回はメインどころとして2つあげます。
①字数に収まりきらない
②おもしろくない(魅力が伝わらない)
実はこの2つ、応募用のあらすじの役割がわかると、一気に解決します。
前置き② 応募用のあらすじの役割
応募用のあらすじの役割は、ざっくり内容を伝えることです。それも決まった項目をクリアしていればOKです。
感覚的には、名札や履歴書に近いでしょう。名札や履歴書は決まったものを記入するだけなので、「字数が収まらない」となることは恐らくないはずです。また、名札や履歴書を見て、「おもしろくない」と思うひとはほとんどいません。
あらすじは内容が伝わればOK。
おもしろくする必要はありません。
本題 あらすじに絶対必要なもの3つ
内容を伝えるために絶対に必要なもの3つを見ていきます。
・ジャンル
・だれが、なにをするのか
・話の流れ
これらは必ず盛り込みましょう。
お気づきになられましたね。
そうなんです。普通に書いていけばOKです。
文字数が多くなったら削っていきましょう。基本的にはだれが、なにをするのかをメインにおいて、話の流れとして目的と結末を必ずいれるように書けばクリアです。もし文字数に余裕があれば、「キャラの背景」をプラスしましょう。これで完成です。
まとめ:あらすじの書き方
応募用のあらすじについて。
「あらすじに絶対必要な要素3つ」
「おもしろくなくてもOK」
この2つを確認したところで目的は果たしました。
最後、後編では実践例を書いていきたいと思います。
それでは、後編で。
と、これで終わったのでは普通ですよね。
というわけで。
いまから、普通じゃない話をします!
ここから先は、本職を目指す方のあらすじ観になります。
屍に屍を重ねる世界の話です。他人の屍はともかく、自分の屍ですら踏み越えないといけない世界です。
覚悟ができている方。
怖いものをみたい方。
まったく関係ない方。
「だから……俺はもっといっぱい……人を助けなきゃって」と思っている方。
オラ、わくわくすっぞ!という悟空さん。
上記のいずれかに該当する方のみ、推奨です。
本題の本題 本当は怖い「あらすじ」
あらすじって、本当は怖いです。
「あらすじが書けない」というひとは、この怖さの部分に、なんとなく感じ取っていると思うんですよね。
なぜ、あらすじが怖いものなのか。それは。
あらすじを読めば、書き手のレベルが肌感覚でわかってしまうものだからです。
これはサッカー選手のリフティングと一緒です。
ときたまリフティングが乱れる選手と、観ている人にサービスができる選手。試合をせずとも実力の違いがあるのは明白です。
どのほどの時間を費やして、どのほどの屍を踏み越えてきたのか。それが如実に現れてしまいます。
あらすじも同じ。
すくいあげる能力。構成力。表現力。
モロバレルです。
想像してみてください。
どんなにかっこいいイラストであろうと、どんなに画像処理で盛った写真であろうと、どんなに頑張って生成したAI画像であろうと。プロフィールに掲載した瞬間、素顔の自分に変換されてしまう。
ただただ、ホラー。。。
そんな怖くて怖くて仕方ないあらすじですが、裏を返せば他の作品と差をつけるポイントにすることもできます。
基本をおさえた上で、差をつけるあらすじの書き方について。後編で紹介と実践していきます。