conocono
コノフィツムは挿し木や株分けで簡単に増やすことが出来るし、必要となるテクニックは難易度が高いため、わざわざタネを播く人は極めて少ない。しかし、ブルゲリやRラツムのように滅多に分頭しない種は実生繁殖するしかないし、実生苗の中には意図しなかった美しい個体が現れることもあるので、栽培に慣れたらタネまきに挑戦してみるのも楽しいだろう。一般的にタネまきから開花までは最低でも3年から4年はかかるが、それだけに開花したときの達成感や喜びは格別だ。 ↑ 発芽後2週間経ったブルゲリの実生
20年ほど前のある日、知り合いの趣味家の方から「アカベンセが手に入ったから送ります」というメールをいただいた。ハマー氏による最初の報告から十数年しか経っていないこともあってかメサガーデンの種子カタログにも登場せず、コノグラフでしか見たことのないレア種のアカベンセ。数日後に到着したのは高さ6 mm程度の緑色した「ボーリングのピン」1本で、球体基部が丸く膨れて先端部分がちょっと透明になっていた。ホコリのような根が数本ついていたが、あまりの頼りなさに活着するかどうか育てられるかど
コノフィツムの野生種(園芸の世界では「原種」と呼ばれることが多い)はかつて600種以上が記載されたが、メセン類の研究者であるSteven Hammer氏により現在は180種ほどにまとめられている。リンクの張られている学名をクリックすると、その種に関する詳しい記事を読むことができる(2021年9月より順次作成予定)。本リストでは冗長になるため著者名は省略した。 Conophytum achabense Conophytum acutum Conophytum albiflo