小悪魔的魅力・アカベンセ
20年ほど前のある日、知り合いの趣味家の方から「アカベンセが手に入ったから送ります」というメールをいただいた。ハマー氏による最初の報告から十数年しか経っていないこともあってかメサガーデンの種子カタログにも登場せず、コノグラフでしか見たことのないレア種のアカベンセ。数日後に到着したのは高さ6 mm程度の緑色した「ボーリングのピン」1本で、球体基部が丸く膨れて先端部分がちょっと透明になっていた。ホコリのような根が数本ついていたが、あまりの頼りなさに活着するかどうか育てられるかど