本はオワコンなのか?書籍編集者がガチで答えてみる
こんにちは!編集者のツッツーです。
本はオワコンなのか?
出版業界で本作りに携わるものとしては、非常にキツイ質問ではありますが真正面から考えなければならない質問でもあります。
まず、現実問題として、出版業界の売上規模というのは、
特に紙の出版物という視点でお話しすると、
1996年前後をピークとしておよそ半減していると言われています。
20数年で半減というとヤバイ数字ではないでしょうか。
この数字だけ見ると、本はオワコンなのかと言われても仕方がないと思います。
ただし!
本のニーズがゼロになることは絶対にありえないと思っています。
その理由をお話しします。
本の価値について考えてみたいと思います。
そもそも本の価値とはなにか?
1、情報を伝える価値
2、所有する価値
おおきくはこの二つがあると思います。
情報を伝える価値。
特に雑誌については、インターネットやスマホなどに大きくとって代わられている現実があると思います。
一方で、所有する価値。
具体的には自分の好きな作家さん、好きな有名人、好きなものや事象について、
といった好きなものを物質として体現する存在の本としては、
今でも価値が高いのではないでしょうか?
人間が物理的な存在でありつづけるかぎりは、
物理的存在である本の価値は揺るがないと考えています。
ただし、繰り返しになりますが、情報を伝える手段としての本の価値は損なわれつつあります。
なので、本が何かを体現する存在である。
という本の本来的価値に立ち返って僕たち編集者も本づくりをしていかないといけないと思っています。
と同時に、出版不況だと嘆くばかりではなく、
本や出版の価値について今の時代にあった方法で発信し続けていく必要があると考えています。
僕も数年前から名前や顔を公開する形でツイッターを運用して、自身の担当書籍について情報を発信してきました。
顔のわかる野菜。顔のわかる何々。
といった意味合いと同様に、誰がどういう想いで作った本なのかを伝えたいとおもったからです。
ただし、情報があふれたこの時代。
ツイッターだけでは不十分だと感じました。
そこで、最近は編集者ユーチューバーとしてYoutubeを通じて動画配信を始めました。出版社の編集者が個人で配信するYoutubeというのはまだ珍しいのではないでしょうか。
もしよければ、チャンネル登録して応援していただけると嬉しいです!
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https://youtu.be/PDvf_eOUt_I
ありがとうございました!