4:最悪な始まり
何か書いてみてと言われて書いたもの。焦点がずれる。
Twitterを見ると10月17日あたりに頻繁にツイートしていることからこの辺に現在の携帯のバージョン維持を断念して早くもiPhone 8に戻したことがわかる。
結婚3か月で脳梗塞になったので新婚旅行も何もかもキャンセルだったわけだがそんなことになるとは当時、知る由もなかったのでカメラ機能がいいiphone12を購入してしまい旅先の景色を写す予定だった。
そのためガラにもなく高い買い物してしまったがとにかく状況は何もかもが変わってしまっていた。
手も満足に動かせない、足は全く動かない(正確には手も足もどこにあるのか自分にはよく感覚がわからない。)そんな状態で携帯操作ができるわけもなく1文字打つのにものすごく時間がかかったが、機種変したばかりの12は新しくスワイプ機能、そして物理ボタンがないなど使いこなすのにさらに絶望的だったのでせめて8にバージョンダウンして意地くそで使いこなそうとした。
見ている位置と脳が認識している位置がずれるため、何回もスマホにロックがかかってしまい、看護師さんに解除してもらった。電話をかけたくても数字が押せない。悪戦苦闘、それでも他者と全くコミニケーションが取れない恐怖と、伝えたい物事が伝わらない苛立ちに比べたら1文字でも文章が打てる方がマシなので無様なのはわかっていたが使い慣れたツールであるTwitterを使って呪いみたいな文章打っていた。
手書きのほうは名前を書くどころか右手に力が入らず線すら引けず万事休す、という状態だったので、かろうじて意思疎通に使える媒体であるツイッターを前に、なりふり構わなかった。
書いては暫くしてツイートを消した文章も多々あるが、思い直してあんまりにもひどすぎる物以外極力、残しておこうと考えた。
この時ぐらいから意識的に残すということをしようと思って、リハビリで使った資料等持ち帰れないものは書く代わりに撮影したりした。
入院は大きく分けて集中治療室にいた時期とリハビリ病棟に移った時期がある。集中治療室には他の患者と比べ割と長い期間いた。
それというのも病気の根本原因の特定に時間がかかっていたからで、梗塞が起こってから時間がたちすぎているため、夜間緊急搬送のときMRIでは頭痛の原因が特定できず、またCTをとったと時にアレルギー反応が出るのを懸念して造影剤を使わなかったことなど発見の遅れの原因要素は複数あるが、結局脳梗塞を引き起こした原因は不明のままだった。
しかしそれまで何度もこのままだと死ぬな…と自分で思う位には無理が続いていたし、こうなったことに凄く驚きや違和感があったわけではなかった。ただ、もうすこし。もう少し諸々決断にまわすタイミングが早ければ…と思った。
ずっと続いていた寝不足と動悸などの体調不良、循環器系の軽度な持病などから常に具合が悪かったし無理な姿勢での長期作業から肉離れ・腱鞘炎に近い症状、あげくに注意力散漫からの事故で右手を負傷した。本当に具合が悪くなりだした時から数えたら数年は経っていたが、いよいよこの少し前からなんとか休まないとと思っていて、やっと暫く仕事を休んで2,3か月休養する目途が立った矢先だった。
こうやって、あと少しならと延び延びになり、休むタイミングを見誤ったわけで痛恨のミス…後悔先に立たず。と言っているより先に後悔する暇もなく現実が来たのだが…。
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