映画「すずめの戸締り」

新海誠監督2022年最新作、すずめの戸締りの感想は、とりあえず感動しました。ラストシーンは涙なしでは見られませんね。
映画館に行くと、冊子が貰えるのでそれを読んでみると、新海誠監督が思うのは、地球の老化を描いているそうです。
今回も、スケールの大きな話でした。東日本大震災がテーマでした。そして空中でのハラハラする描写は良かったです。

以下はネタバレです。と言うよりもツッコミです。
地震を起こしているのは、ミミズと呼んでいる巨大な赤く地下から立ち上るものです。それが人には見えない。しかし閉じ師の草太と、主人公鈴芽には見える。

ツッコミは、冒頭10分に沢山感じました。
草太に「廃墟を知りませんか」と声をかけられた鈴芽は草太に一目ぼれをしてしまう。ここまでは良くある話だけれど、鈴芽の行動が積極的すぎるのが気になる。高校登校の途中で声をかけられたわけだけれど、気になって廃墟に行ってみると言うのだが学校とは反対の方向の廃墟にわざわざ行くのが変な感じがした。
それも一旦置いて置いたとして、お昼に登校することになった鈴芽が学校から見たのが、遠く廃墟の位置から立ち上る燃え上がる煙、ミミズ、だが誰もそれを見る事が無い。再度廃墟に行く鈴芽が目にしたのは、朝方一目ぼれをした草太が扉を必死に閉めている。扉から立ち上る巨大なミミズがドアを閉じさせないようにしている。草太「来るな」「帰れ」何度も鈴芽に注意をするが鈴芽は、どんどん草太に近づいていく。この辺りが違和感を感じた。スッキリしなかった。草太を見くびっている様にも感じる。一人じゃ閉じられないと言うように近づいて扉を一緒になって閉じる。

ここから、鈴芽の積極的すぎる行動が見ていて違和感。怪我をした草太を手当てをすると言う理由で家に招く。「二階にあがってて」とそこまで気軽にしないよなぁ~と感じました。

その後、喋る白猫、ダイシンによって草太は椅子にされてしまうのだけれど、やはり「来るな」「帰れ」と言われるのだけれど、ホイホイついて行く鈴芽は違和感を感じる。無いよなぁ~としか思えない。草太が普通の行動を取るので鈴芽の積極的すぎる態度が妙でならない。

その後、ミミズが出たときに、閉じ師草太がドアの鍵を持っているのにもかかわらず、椅子になってしまったがゆえに、鍵をかけられない。そこで鈴芽が代わりに鍵をかける。そこから鈴芽が草太に必要となるのはしっくりくる。それまでが妙でならない。

ツッコミその2 黒ネコについて
白猫のダイシンは、鈴芽が一人で廃墟に行った時に、まだ、ドアからミミズは出て居なくて、ドアとドア枠だけがあり、そこで石につまずいてこけそうになって見つけた石、それは要石という物だと言うのが後でわかる。その石を拾い上げてみるとネコの形をしている。ので覗いていたらどこかに消えたと言う出来事があった。それがのちにダイシンと言う白ネコになる。草太の話しでは、要石は、震災が起きないように昔石を扉に祭ったという話。その要石は二つあって、その一つを引っこ抜いたのが鈴芽だったという。白猫は、鈴芽の前に現れて、草太を椅子にした。元に戻してもらう為に白猫を追いかけて二人の旅は始まるのだけれど、白猫をもう一度要石になってもらわないと、どんどん震災は起きてしまうばかりだし、元に戻す方法も良くわかっていないので、もう一つの要石を探していたが見つからない。草太ともはぐれてしまう。

困っている時に、草太の大学の友人が助けてくれる。手掛かりは、鈴芽が異空間に行ってしまったその場所にある。草太の大学は東京、東京からその場所、東北まで車で送ってくれると言う。その車にいきなりでっかい黒猫が乗り込んできた。しかも、白猫を連れている。黒猫は白猫同様喋った。これは東京にある要石のネコだと言うのがわかる。しかし妙なのは、要石を誰が抜いたのか?勝手に要石からネコに戻れないだろう。と言うのが私のツッコミその2です。

ツッコミその3 廃墟とミミズ
ミミズは、震源を表しているのだけれど毎度毎度、廃墟、廃校、閉鎖遊園地、トンネルの奥、という様な所に扉があって、そこからミミズが出てくるのだけれど、実際の震源は海の中と言う事の方が多いと思う。

ツッコミその4 高校生
鈴芽は、九州から東京へ草太と共に旅をするのだけれど、お金足りないよね。そんなに持ってるものかな?

ツッコミその5 バス停
田舎で、次のバスまでかなり待つと言うとき、神戸まで行こうとしている鈴芽に丁度、神戸に帰ろうとしている女性が声をかける。
そんな訳あるかぁ~と言うしかない。バス停で待っている人に、「乗って行かないか」と声をかける人って無いよね。しかも、行き先一緒ってナイナイ

色々と、つじつまの合わない部分が多く感じる映画と言う事もあってトキメキは、減ると思う。「君の名は」の様に大ヒットとまではいかないんじゃないだろうか・・・。でも、ラストシーンは必見なので一度は見るのを勧めます。

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