ラーメン豚山騒動まとめ
1. ラーメン豚山騒動
2024年12月30日、とある女性がXで下記のポストを投稿しました。このポストは8.2万いいねを超えるほど拡散されました。
翌日、この投稿に対して『ラーメン豚山』の公式アカウントが言及。
『ラーメン豚山』に対して、当該女性はこのように反論しました。
以上が経緯となります。
2. 周辺情報と考察
冒頭で紹介した通り、当該女性のポストが8.2万いいねの規模で広がったこともあり、『ラーメン豚山』の騒動は波紋を呼びました。
まず、レビューサイトの『ラーメン豚山』の口コミには大量の荒らしと誹謗中傷が発生しました。
さらに、他人のメールアドレスを無断で利用して、『ラーメン豚山』の「お問い合わせ」から犯罪予告を送るといった出来事も起きました。
犯罪予告が悪質なのは「どう見てもイタズラだ」と思ったとしても、対応せざるを得ないことです。
イタズラだと放置した結果、本当に犯罪が起きてしまったら。その犯罪で死傷者が出たら。万が一の事態を考えると対応するしかありません。
また、知名度のある芸能人も当該女性に肩入れして『ラーメン豚山』を叩き始めました。
軍配と言いながら白旗「🏳️」を上げているのがツッコミどころではありますが、それはそれとして。
ただの一般人ではなく、知名度のある芸能人が女性に肩入れしてお店を叩き始めたのは、影響力の大きさを考えると冗談抜きで結構ヤバいのではないでしょうか。Xで年間15億インプレッションという見たこともない桁違いの数値を公開しており、一般人や匿名アカウントとは比較にならないほど絶大な影響力を持っています。
個人店舗に風評被害を与えるのも当然ダメですが、『ラーメン豚山』を経営する株式会社ギフトホールディングスは東京証券取引所プライム市場に上場している企業です。風説の流布は、上場企業の株価に深刻な影響が出ます。
また、今回の場合は『草津町』のように範囲が広いものではなく『ラーメン豚山』という具体的な店名が対象です。本人は「自分はあくまで第三者」のように振る舞っていますが、相当マズいのでは。
一方で、どちらかと言えば『ラーメン豚山』に味方するタレコミや情報も集まっていました。
なお、「店員の態度に問題があったのではないか」という意見も見かけましたが、当該女性の過去ポストを見る限り、男性嫌悪をかなり拗らせていることが伺えます。
このことから、当該女性の「お得意の女は食いきれないだろのツラされてマジでキモかった」「店主のニヤつき顔がマジ不快」等の主観的な感想は、相当なバイアスが掛かっていると推察できます。事実関係以外はノイズとして考えるべきでしょう。
当該女性の主張、店側の主張、タレコミ、その他の情報。
これらが「ほぼ全て事実」だと仮定してみると、今回の『ラーメン豚山』における騒動の真相は、下記のような流れではないかと思います。
先ほど「ほぼ全て事実」と書きましたが『全マシ』なのに盛られたという部分だけが、当該女性が自覚して吐いた嘘ではないかと思います。
この部分だけを嘘だとすると、全ての辻褄が合います。
根拠としては、『ラーメン豚山』の公式アカウントが言及した内容に対する、当該女性のおかしな反応です。
当該女性は『ラーメン豚山』に対して「もっと盛ってなんて一言も言ってないんですけど」「もっと盛ってはマジで言ってない。さすがに怒る」「マジで嘘はついてない。もっと盛っても言ってない」と反論を何度も繰り返しています。しかし、そもそもの話であるはずの「全マシマシじゃなくて全マシで注文したんですけど」という反論を一切していません。嘘を吐いた自覚があるから触れていないとしか思えない。
改めて申し上げますが、この部分以外を「ほぼ全て事実」だと仮定した場合の考察です。くれぐれもご了承ください。
3. 答え合わせ
2025年1月3日、当該女性は新たなポストを投稿しました。
最後に書かれている「二度と行かないので安心してください」という一文が、鮮烈に輝いていますね。
「その場の驚きと憤りで身内に向けてポストしたところ想定外のスピードで拡散されていきスクショされ」に関しては「この騒動が起きる前から6,000人くらいフォロワー数がいてアクティブフォロワーもそれなりにいたのに身内向けだと本気で思っていたならインターネットを舐めすぎだろ!?」と驚きを感じました。憤りはしませんが。
ともあれ、この謝罪文(おそらく本人としては謝罪文のつもりで書いたのと思います)を読む限りでは、本記事で書かせていただいた考察は「大体合ってた」と言っても差し支えがなさそうです。
このポストを投稿後、当該女性はすぐにポストを削除して、別のポストを投稿しました。
最初の謝罪文では「私の記憶違いでマシマシで注文していたかもしれません。認めます」「コール間違いがあれば認めますが」と言っている一方で、「もっと盛ってくれ」発言に関しては「確実に言っていません」「今まで一度も言ったことがありません」と主張しています。
しかし、そもそも基本的な話として「証言の一部に嘘や勘違いや記憶違いがあったならば、その証言全体の信憑性が著しく損なわれる」ということを、彼女は分かっていないのではないでしょうか。
例えば、滋賀医科大学の性的暴行事件では「被害を訴えた女子学生が警察に虚偽の供述を証言していたこと」で証言全体の信憑性が疑われて、容疑者であった男子学生2名は逆転無罪となりました。
当たり前ですが、既に記憶違いがあると判明している人の「確実に言っていません」「今まで一度も言ったことがありません」という発言を、どうして信用することができるでしょうか。
さらに言えば、彼女が撮影した写真からして「もっと綺麗に盛られていたラーメンを箸で少し崩してから撮影した可能性」も出てきます。
「信用を失う」とは、そういうことです。
一度失った信用を取り戻すことは簡単なことではありません。だからこそ、嘘を吐かないで正直に生きることが大切です。自分にも他人にも。
余談ですが、今回の騒動の中でこのような記事を見つけました。
タイトルの通り、ラーメン豚山はマシやマシマシではなく「豚を楽しむところ」だと豪語している記事です。
二郎系と言われる爆食ワイルド系のラーメンは「普通では食べきれないような量の大盛りに挑戦して食べ切ることこそ至高」だという風潮が根強いですが、必ずしも全員がそうである必要はなく、この記事のように「満腹ではなく、腹八分目に押さえて、味を楽しむ」という心構えも良いものです。
いずれにせよ、楽しんで食事をしたいものですね。
4. 「私たちは、盛られた」
『ラーメン豚山』の騒動が起きる数日前。
2024年12月19日、とある女性がXで「じじいが遠回りして小遣い稼ぎ」「意図的にドア閉められて足にでかいアザできました」という内容のポストを投稿しました。
このポストは、下記スクリーンショットの時点で7.8万いいねを超えており、最終的には11.2万いいねに到達するほど拡散されました。
この女性がポストした内容を、タクシードライバー関係者は否定。
社内カメラ映像とドライブレコーダーに全ての証拠が残っていることを伝えて、この女性が嘘を吐いていることを指摘。
むしろ、女性の方こそ車体を蹴って凹ませていることから「器物損壊、威力業務妨害、名誉毀損、商標権の侵害」を働いていると主張しました。
また、女性が投稿したポストの影響で、国産の電話回線がパンクして音信不通状態に陥ったそうです。これは、偶発的な事故や緊急時にはかなり危険な状態であるとのことです。
その後、女性はポストを削除しました。
なお、タクシードライバー関係者が言及した「皆さん、寿司屋の一件から何も学んでおられませんよね」というのは、とある女性が『鮨よし田』に関してデマを流して、最終的に和解したという一連の騒動を指しています。
しかし、この数日後。
『鮨よし田』の騒動について「和解ではないですよ。むこうが勝手に和解と言っているだけなので」と大将が話したことで、トラブルを起こした女性が嘘を吐いていたことが判明しました。
このインタビュー記事が公開されたのは、2024年12月28日です。
なお、当時の女性がSNSで発信した文章は下記の通りです。大将が明らかにした内容を踏まえて読むと、正直かなり胸糞悪くなります。
最初に書かれている「鮨よし田さんと和解をしました」という文章も、最後に書かれている「※この投稿は鮨よし田さんの許可を頂いた上で行っております」という文章も、話を盛るどころか何もかも嘘だったわけです。
この女性の嘘がバレた、2日後。
とある女性が『ラーメン豚山』について冒頭のポストをしました。
このポストにいいね等をして拡散に協力した8.2万人はマジで何を考えているんでしょうか。これだけ立て続けにデマによる風評被害が起きているのに、何度同じことを繰り返せば気が済むのでしょう。頭おかしいんじゃねーの?
もし当該ポストを男性がしていた場合、ここまで拡散されることはなかったでしょう。そもそも、当該ポストを男性がしていたとしても「女々しい」「ダサい」と思われて見向きもされないと思います。
ラーメン豚山騒動に限らず、女性が「本当か嘘か確認しようがない悪評」を拡散したときに深刻なのは、事実関係が明らかになっていない段階で相手側だけが実害を被ることです。
これこそが「女性の言っていることは正しいに違いない」「真偽不明でも女性に寄り添うべきだ」という現代社会に蔓延しているジェンダーバイアスです。
タクシードライバーの場合、国産の電話回線がパンクして音信不通状態に陥るという実害が発生しました。一方、女性はポストを削除して終わりです。
『鮨よし田』の場合、お客さんが離れるという実害が発生しました。一方、女性は世間に注目されたことでグラビアデビューを果たしています。
『ラーメン豚山』の場合、既に尋常ではないほど大量のレビュー荒らしに遭っています。冗談では済まない風評被害が起きている。一方、当該女性はイライラしてストレスを感じているだけで何の実害も受けていません。
片方だけが実害を被る「非対称性」があるわけです。
この非対称性は性犯罪の冤罪でも同じ。
女性に「嘘か本当か確認しようがない悪評」を流された時点で、事実関係が明らかになっていないにも関わらず、悪評を流された側だけが深刻な実害を受けます。
女性の方はノーリスク。余程のことが無い限りはペナルティを受けず、女性が何らかのペナルティを受けるとしても相当な時間が経ってからです。
それまでの長い期間、女性に悪評を流された側はずっと実害を受け続けます。悪評を払拭するためには膨大な時間と労力というコストを支払い続けなければならない。冤罪が晴れた後も悪評を払拭できず、誹謗中傷に遭い続けることもすらあります。
これこそが目に見えない「権力勾配」です。
「女性の言っていることは正しいに違いない」というジェンダーバイアスがあることや、事実関係が明らかになっていないのに女性の相手側だけが実害を受ける非対称性、女性はほとんどノーリスクなのに相手側は膨大な時間と労力というコストを支払い続けなければならない権力勾配。
これらの存在を、女性は肌感覚で理解しています。
すなわち、女性は「無自覚の特権意識」を持っています。
理解しているからこそ、女性は「この部分は自分が悪かった、この部分は相手が悪かった」のような是々非々の議論を避けたがります。
まず、ラーメン豚山騒動を総括すると 「SNSで一方的に嘘を吐いて店舗の悪評を広めようとしたクレーマー女性に対して、企業側が事実関係を淡々と説明した」というだけの話なのですが、その穏当にも程がある企業の対応でさえ「ガチでキモい」と言う女性がいました。
そして、信じられないことに、女性の方が間違っていたと判明した後でも、いまだに『ラーメン豚山』に誹謗中傷を繰り返すアカウントがいます。
「SNSで店の悪評を広めるクレーマー女性ときちんとした話し合いや和解が成立するわけないだろ」と個人的には思いますが、いずれのポストも多数のいいね数を獲得しており、女性の共感を集めていると言えるでしょう。
『ラーメン豚山』の対応は穏当にも程があるものでしたが、それでも企業に怒りを向ける女性が後を立たずこれだけ膨大ないいね数と共感を集めている所を見ると、女性は「女性の嘘がバレること」そのものを『被害』だと思い込んでいるとしか考えられません。
その女性が、自分でなくとも。
女性自身が「女性という属性」に「女性はどれだけ嘘を吐いても許される」という「無自覚の特権意識」を持っているので、ある女性が自業自得の不利益を受けただけでも、自分が被害に遭ったかのように錯覚してしまう。
そして、女性は自分が99%悪いときでも、相手のたった1%の落ち度を叩いて騒いでゴネまくり「どっちもどっち」「お互いさま」にしようとします。
今回の『ラーメン豚山』の騒動では、当該女性が「もっと盛ってなんて一言も言ってないんですけど」「もっと盛ってはマジで言ってない。さすがに怒る」「マジで嘘はついてない。もっと盛っても言ってない」という部分だけ何度も繰り返し何度も強調していることが該当します。
『私たちは、盛られた』──と言わんばかりの勢いです。
真相としては前述したような双方のコミュニケーションエラーだと思いますが、女性からすれば「店側の落ち度」に見えたのでしょう。だから、その1%の落ち度を叩いて騒いでゴネている。
『全マシ』『全マシマシ』のどちらだったのかについては「自分の落ち度」だと自覚があるから、触れずに誤魔化そうとしているのだと思います。
また、女性は自分が100%悪いときでも、「もう私が悪いことにして終わらせていいです」「はいはいどうせ私が全部悪いんでしょ」みたいなことを言い出します。
いわゆる「お母さんヒス構文」ですね。
字面としては「もう私が悪いことにして終わらせていいです」と書かれていますが、全然良くなさそうなことが伺えます。
なぜ、このような言動をしてしまうかと言えば、前述した「ジェンダーバイアス」「非対称性」「権力勾配」を肌感覚で理解していることで、女性は「無自覚の特権意識」を持っているからでしょう。
女性は「何をやっても許される」「何をやっても罰せられない」「何をやっても被害者ポジションでいられる」という無自覚の特権意識を持っている。
だからこそ、「これもしかしたら訴訟されて法廷で争わないといけないんじゃないの?」と心配する人が出てくるほどになっても、本人はまだ「くそストレス」や「まじでイライラする」のように、自分の感情にしか焦点が合わせられない。
この段階に至っても、本人の自覚は「小さいアカウントで愚痴として呟いたもの」という程度でしかなく「大事にしたくてツイートしたわけじゃない」と無責任なことを言い出して「たまたまバズって野次馬ツイートばっかされて」と、被害者意識が甚だしい。
誰がどう見ても自分の責任でしかないのに、他人に責任転嫁してしまう。
今までそれで済んできたから。
これからもそれで済むと思っているから。
まるで「火遊びを叱られた子ども」のような言い訳と振る舞いですが、これこそが先人が「女子供」として女性と子どもをまとめて考えていた理由なのかもしれません。