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女性が語る「被害」の真相 - ラーメン豚山騒動まとめ


1. ラーメン豚山騒動

2024年12月30日、とある女性がXで下記のポストを投稿しました。このポストは8.2万いいねを超えるほど拡散されました。


X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/30・10:50(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/30・10:53(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/30・12:11(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・7:36(現在は削除済み|リンクはアーカイブ

翌日、この投稿に対して『ラーメン豚山』の公式アカウントが言及。

『ラーメン豚山』に対して、当該女性はこのように反論しました。

X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・12:44(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・12:45(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・12:47(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・13:04(現在は削除済み|リンクはアーカイブ
X|のいねお@yakinikuking315|2024/12/31・13:12(現在は削除済み|リンクはアーカイブ

以上が経緯となります。

2. 周辺情報と考察

冒頭で紹介した通り、当該女性のポストが8.2万いいねの規模で広がったこともあり、『ラーメン豚山』の騒動は波紋を呼びました。

まず、レビューサイトの『ラーメン豚山』の口コミには大量の荒らしと誹謗中傷が発生しました。

さらに、他人のメールアドレスを無断で利用して、『ラーメン豚山』の「お問い合わせ」から犯罪予告を送るといった出来事も起きました。

犯罪予告が悪質なのは「どう見てもイタズラだ」と思ったとしても、対応せざるを得ないことです。

イタズラだと放置した結果、本当に犯罪が起きてしまったら。その犯罪で死傷者が出たら。万が一の事態を考えると対応するしかありません。

また、知名度のある芸能人も当該女性に肩入れして『ラーメン豚山』を叩き始めました。

軍配と言いながら白旗「🏳️」を上げているのがツッコミどころではありますが、それはそれとして。

ただの一般人ではなく、知名度のある芸能人が女性に肩入れしてお店を叩き始めたのは、影響力の大きさを考えると冗談抜きで結構ヤバいのではないでしょうか。Xで年間15億インプレッションという見たこともない桁違いの数値を公開しており、一般人や匿名アカウントとは比較にならないほど絶大な影響力を持っています。

個人店舗に風評被害を与えるのも当然ダメですが、『ラーメン豚山』を経営する株式会社ギフトホールディングスは東京証券取引所プライム市場に上場している企業です。風説の流布は、上場企業の株価に深刻な影響が出ます。

また、今回の場合は『草津町』のように範囲が広いものではなく『ラーメン豚山』という具体的な店名が対象です。本人は「自分はあくまで第三者」のように振る舞っていますが、相当マズいのでは。

一方で、どちらかと言えば『ラーメン豚山』に味方するタレコミや情報も集まっていました。

なお、「店員の態度に問題があったのではないか」という意見も見かけましたが、当該女性の過去ポストを見る限り、男性嫌悪をかなり拗らせていることが伺えます。

このことから、当該女性の「お得意の女は食いきれないだろのツラされてマジでキモかった」「店主のニヤつき顔がマジ不快」等の主観的な感想は、相当なバイアスが掛かっていると推察できます。事実関係以外はノイズとして考えるべきでしょう。

X|のいねお@yakinikuking315|2024/5/14・18:29(表示制限中

当該女性の主張、店側の主張、タレコミ、その他の情報。

これらが「ほぼ全て事実」だと仮定してみると、今回の『ラーメン豚山』における騒動の真相は、下記のような流れではないかと思います。

【ラーメン豚山騒動の考察】

1. そもそもラーメン豚山荻窪店は他の店舗と比較して量が多い傾向がある。

2. 当該女性が『全マシマシ』を注文する

3. 店側が「量が多いですが大丈夫ですか?」と事前に確認。

4. 当該女性はその確認を「多いけど大丈夫?(ニヤニヤ」のお得意の女は食いきれないだろのツラされてマジでキモかったと認識。

5. 当該女性はイラつきながら「大丈夫ってかもっと盛ってもらっても良いですけど?」のように返答。

6. 提供されたラーメンは他店舗の『全マシマシ』よりも多い量であった。

7. なお、店側は「(確認時に)もっと盛って」と言われたと認識しているが、当該女性は「(提供時に)もっと盛ってなんて一言も言っていない」と認識しており、両者の主張が食い違っている。

8. 当該女性は「は?他店舗の豚山と同じ量だと思って大丈夫ですよって伝えたけど」と提供されたラーメンの量に唖然とする。

9. 当該女性はここで初めて周りを見て、ラーメン豚山荻窪店の『全マシマシ』はこの量が標準だと理解する。

10. 結局、当該女性は食べきれずにラーメンを残した

11. 事前に「量が多いですが大丈夫ですか?」と確認を取られたことにイラつき、確認に対して「大丈夫」と答えたのに残してしまった自分自身にもイラつき、当該女性はストレス解消の愚痴としてSNSへ投稿した

12. 『全マシマシ』と書いて写真を投稿しても比較されてすぐバレるので、当該女性は「全マシコールでこれはさすがにきしょいよ」「他の人のマシコールは普通で私のだけ手でギチギチに押し込んでたのきしょすぎ」というように『全マシ』なのに盛られたと嘘を吐いた。

13. 当該女性はストレス解消の愚痴としてSNSへ投稿したに過ぎず、大事にしたくてツイートしたわけではなく、まさか店側が公式アカウントで言及してくるなんて想像もしていなかった。

14. このことは「野次馬のお前らが1番きつい。大事にしたくてツイートしたわけじゃないのに小さいアカウントで愚痴として呟いたものがたまたまバズって野次馬ツイートばっかされてくそストレス」という文章からも伺える。

15. 当該女性は自分が悪いことを最初から分かっているので「もう私が悪いことにして終わらせていいです。まじでイライラする」「長引くのストレスだからこれ以上この件にはもう触れないです。勝手に叩いてね!」と早々に逃げ出した。

先ほど「ほぼ全て事実」と書きましたが『全マシ』なのに盛られたという部分だけが、当該女性が自覚して吐いた嘘ではないかと思います。

この部分だけを嘘だとすると、全ての辻褄が合います。

根拠としては、『ラーメン豚山』の公式アカウントが言及した内容に対する、当該女性のおかしな反応です。

当該女性は『ラーメン豚山』に対して「もっと盛ってなんて一言も言ってないんですけど」「もっと盛ってはマジで言ってない。さすがに怒る」「マジで嘘はついてない。もっと盛っても言ってない」と反論を何度も繰り返しています。しかし、そもそもの話であるはずの「全マシマシじゃなくて全マシで注文したんですけど」という反論を一切していません。嘘を吐いた自覚があるから触れていないとしか思えない。

改めて申し上げますが、この部分以外を「ほぼ全て事実」だと仮定した場合の考察です。くれぐれもご了承ください。

3. 答え合わせ

2025年1月3日、当該女性は新たなポストを投稿しました。

X|のいねお@yakinikuking315|2025/01/03・8:43(現在は削除済み)

最後に書かれている「二度と行かないので安心してください」という一文が、鮮烈に輝いていますね。

「その場の驚きと憤りで身内に向けてポストしたところ想定外のスピードで拡散されていきスクショされ」に関しては「この騒動が起きる前から6,000人くらいフォロワー数がいてアクティブフォロワーもそれなりにいたのに身内向けだと本気で思っていたならインターネットを舐めすぎだろ!?」と驚きを感じました。憤りはしませんが。

ともあれ、この謝罪文(おそらく本人としては謝罪文のつもりで書いたのと思います)を読む限りでは、本記事で書かせていただいた考察は「大体合ってた」と言っても差し支えがなさそうです。

このポストを投稿後、当該女性はすぐにポストを削除して、別のポストを投稿しました。

最初の謝罪文では「私の記憶違いでマシマシで注文していたかもしれません。認めます」「コール間違いがあれば認めますが」と言っている一方で、「もっと盛ってくれ」発言に関しては「確実に言っていません」「今まで一度も言ったことがありません」と主張しています。

しかし、そもそも基本的な話として「証言の一部に嘘や勘違いや記憶違いがあったならば、その証言全体の信憑性が著しく損なわれる」ということを、彼女は分かっていないのではないでしょうか。

例えば、滋賀医科大学の性的暴行事件では「被害を訴えた女子学生が警察に虚偽の供述を証言していたこと」で証言全体の信憑性が疑われて、容疑者であった男子学生2名は逆転無罪となりました。

当たり前ですが、既に記憶違いがあると判明している人の「確実に言っていません」「今まで一度も言ったことがありません」という発言を、どうして信用することができるでしょうか。

さらに言えば、彼女が撮影した写真からして「もっと綺麗に盛られていたラーメンを箸で少し崩してから撮影した可能性」も出てきます。

「信用を失う」とは、そういうことです。

一度失った信用を取り戻すことは簡単なことではありません。だからこそ、嘘を吐かないで正直に生きることが大切です。自分にも他人にも。

余談ですが、今回の騒動の中でこのような記事を見つけました。

タイトルの通り、ラーメン豚山はマシやマシマシではなく「豚を楽しむところ」だと豪語している記事です。

二郎系と言われる爆食ワイルド系のラーメンは「普通では食べきれないような量の大盛りに挑戦して食べ切ることこそ至高」だという風潮が根強いですが、必ずしも全員がそうである必要はなく、この記事のように「満腹ではなく、腹八分目に押さえて、味を楽しむ」という心構えも良いものです。

いずれにせよ、楽しんで食事をしたいものですね。

4. 「私たちは、盛られた」

『ラーメン豚山』の騒動が起きる数日前。

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