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    言葉は好きだけど、言葉にするのは苦手です。 あまり上手に文章は書けないけれど、私の中で上手くかけたり、気に入ったりしているものです。 ご容赦ください。

最近の記事

君の味方

不安や恐怖、トラウマに立ち向かうために必要なことはふたつ。 細分化と、一歩ずつ。 私がこの数年間で身につけた方法である。 私は大学で建築学を学んでいて、切り離すことのできない設計課題というものが存在する。 建築というとほとんどの人が想像する、意匠の分野である。 家や広場や学校など、テーマと敷地が与えられて、それに沿うように自由に0から建物を考える実習である。 面白そうと思う人も多いだろうし、実際面白いけれど、内実はかなりブラックだ。 まず、0から1にする作業というのはす

    • 丈夫な私たち

      私が真空ジェシカに出会ったのは3年前の12月、初出場したM12021である。 M1は毎年欠かさず観ていたけれど、ライブがあるからリアタイできないと嘆いていた恋人とは対照的に、持て余す時間を潰すように1人で寂しく観た。 後で録画を見るから、それまでSNSも一切見ないから、絶対に結果も誰が面白かったかも言うなと釘を刺されたのをよく覚えている。 好きだったインディアンスに期待をかけていて、真空ジェシカなど1mmも知らなかった。 結果は錦鯉が優勝、ランジャタイがインパクトを残し、真

      • 夕暮れのシンガー

        春が好きだ。 桜のピンク色が可愛いし、晴れた日の光が暖かいし、新しいことを始めたくなるのが嬉しいし、何よりたくさんの笑顔が見られる気がするからだ。 最近私は元気になった。 私の言う元気の定義は、嫌なことに立ち向かう意欲があることだ。 きっとどんなに明るい人でも、どんなにメンタルの強い人でも、どんなに体力のある人でも、逃げたいことってある。 やりたくないこと、嫌なこと、心配なこと、苦手なこと。 それでもなんとか嫌々立ち向かったり、「頑張るか!」と思えたりすることが、元気なこと

        • 難しい話が、難しいままであってはいけない

          「難しいね」 この一言で、会話が終わることがよくある。 例えば恋人との将来の話や喧嘩の話を友達とする時、友達は私の恋人のことをよく知らないし、どっちが良いとか、悪いとか、簡単に言ってはいけないという配慮から、「難しいね」と言うかもしれない。 例えば差別や偏見の話を聞いた時、どの立場から話をしてどの意見を尊重すれば良いか分からないから、「難しいね」と言うかもしれない。 私たちの会話には、難しい話が多すぎるのだ。 しかしこういう難しい話が、難しいままで終わらせてはいけない

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          21本

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          幸せのリハビリ

          1年半の休学と半年の逃げ、合わせて2年間の足踏みから一歩踏み出した今学期、復学して半年を終えた。 学期中はするべきことのストレスでいっぱいで、色々なことができなくなった。 休学期間に始めて週に2,3回行っていたダンスは、この4ヶ月の間、一度も行けなかった。 大好きだった映画鑑賞も、心にも時間にも余裕がなくて、感情を揺さぶられるのが怖くなって、観られなくなった。 ご飯が食べられなくなった。美味しいと思えないし、ずっとお腹がいっぱい。生きるために無理矢理押し込んでいた。 友達と

          幸せのリハビリ

          好きであること

          最近気付いたことがある。 「好き=救われる」ということだ。 私はずっと、「好きなものは何か」という問いにうまく答えることができないでいた。 というのも、私には側から見たら趣味だと言えるものがたくさんある。 例えば、ダンス、映画、音楽、お笑い、写真、ファッション、などである。 しかし実際の私の気持ちとしては、素直にこれら全てを好き、趣味だと言うことに違和感があるのだ。 なぜなら、好きでいるために努力を伴うものがあると感じていたからだ。 例えば音楽は、音楽好きな恋人に影響さ

          好きであること

          空っぽ

          お腹が空いたと感じること。 ご飯が美味しいと思うこと。 器が空っぽになること。 布団が暖かいと感じること。 気付いたら寝ていること。 怖い夢を見ないこと。 朝すっきりと目を覚ますこと。 お笑いを楽しむ気持ちになること。 バラエティを見てケラケラ笑うこと。 音楽を聴こうと思うこと。 音楽が心地よいと感じること。 レッスンに行こうと思うこと。 踊っていて自然と笑顔になること。 映画が観たいと思うこと。 感情に任せるだけの時間を過ごすこと。 思考をあれこれ巡らせること。

          空っぽ

          想像も幻想

          私には、かなり大切な人がけっこういる。 母、父、姉、恋人、幼少からの友達、中学の友達、高校で出会った友達、大学で出会った友達、バイト先で出会った友達…。 私の周りの人間は皆親切で、優しくて、愛情に溢れていて尊敬できる、素敵な人たちばかりだ。 私は彼らを心から愛していて、一緒にいて幸せだと感じ、知り合ってくれたことに感謝し、これからも一緒にいたいと思う。 ずっとこの人達と生きていきたいと思う。 それでも私には死にたい夜がある。 それは感情や考え事を通り越して、発作に近い強い

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          冷房

          情けなく恥ずかしい話を、正直にしたいと思う。 遠回しな表現や難しい表現もなるべく避けて、簡潔に、書こうと思う。 中学生高校生の私にとっては、良い成績をとって良い学校に進学することが第一だった。 それさえ達成すればよい企業に就職できることなんて当たり前だと思っていて、そしたらバリバリ働きながら結婚して子供ができて、仕事人の母親になることを簡単に想像していた。 だから勉強なんて全然好きじゃなくて、好きじゃないことを頑張るのはかなりのストレスだったし、だからこそそれを頑張れる私

          冷房

          なんてことのない私を、なんてことないと思う

          そこそこに映画が好きだ。 映画館に通い詰めて貪るように観るほどではないし、知らない映画も観ないでいる映画もたくさんあるけれど、時間ができて行った小さな映画館で流れる予告に胸を躍らせるのが好きだし、手のひらサイズの世界に感情を狂わされる2時間をかけがえのないものだと思う。 ストーリーが好きだとか、音楽が好きだ、とか、俳優が好きだとか、監督が好きだ、とか色々あるけれど、私は映画特有の美しい世界が特に好きなんだろう。 画面の隅から隅まで、見えないところまで作り込まれたその部屋

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          4度目の春に

          春の香りがする。 好きな春だ。 この街に住んで、丸3年が経った。 まだ慣れない人の多さと、慣れてしまった駅から帰る道。 4度目の春、私はこの街を出る。 初めてのバイトはタワー最上階のレストラン。 仲良くなった先輩達と自転車を押しながら歩いて帰った真っ暗な道。 動物園のすぐ横を通るので動物の鳴き声が響いて、本物のジャングルクルーズみたいだった。 突然流れる自販機のアンパンマンの声にビビってみんなで笑い合った。 コロナ禍で客数の少ない夜はこっそりみんなでお絵描きをして遊んだり

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          早朝

          久しぶりにnoteを書きます。 何度も投稿しようとしたのだけれど、内容を淘汰できない私は結局なにが言いたいのか分からなくなってやめていました。 これは誰にも宛てない"ような"近況報告です。 しばらく自殺未遂という行為はしていませんでした。 その期間、半年くらい。 精神的にもかなり安定し始め、たまに乱れるものの復学する意欲も湧いてきて、もう私は過去の自分には戻らないだろうという自信もついてきた頃でした。 復学して2週間。 意欲的に設計課題に取り組んでいました。 何度も敷地

          早朝

          頭の中

          もっと最初の花火のような、簡単で単純で、だけど訳の分からない私の変な思考を書いておこうとしたのに、そういうのはすぐに忘れてしまうし、考えようと思って考えるものでもないので、だんだん重い自意識過剰な寒気がする思考になってしまいました、反省。 私はそんな立派な人間じゃない。 から羞恥、お手柔らかにお願いします。 花火  (9/1 22:49 井上花月さんの自作のmvを見て、昨日手持ち花火をして、) 手持ち花火をする時、人から花火の火をもらって自分のに火をつけるという行為、皆ど

          頭の中

          夢と冒険、そして希望とイマジネーション

          一年に一回の恒例行事、クリスマスを少し過ぎた頃のディズニーリゾート。 もう覚えていないくらい本当に小さな頃から、毎年毎年、親戚家族と一緒にだったり家族4人だったりでディズニーに連れて行ってくれた。 それも私達のディズニーは決まって泊まりで、毎年異なるホテルに一泊していた。 私は覚えていないけれど、おそらくディズニー付近のホテルはほとんど泊まったことがあるらしい。 さらに毎年バケーションパッケージというシステムを使っていたので、ファストパスをそもそも持っていたり、ディズニーグッ

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          彦星

          昨日は七夕でした。 そんなことは関係なしに、いつもと同じようにバイトに行き、休憩中に織姫と彦星はすごいよなあ、1年に1度だけ会うを何年続けてるん?はよ結婚せえ、とかって話しました。 七夕に短冊にお願い事を書いて竹に吊るすなんて、小学校低学年くらいでいつの間にか終わってしまって、そういえば小さな頃や実家にいた頃、おばあちゃんちによく行っていた頃には大切だったひとつひとつの季節の行事もなんてことはない普通の1日になってしまっています。 私が結婚して、子供を持って、ひとつの家庭

          彦星

          森、道、市場

          人生で初めてのフェスに参加しました。 私は今まで、中学の時から好きだったリトグリのライブしか行ったことがなくて、そもそもバンドに興味なんてさらさらありませんでした。 音楽を愛する恋人からまんまと(ここ大事)影響を受けて、バンドなども含めて最近、色々な音楽を聴くようになりました。 また、5月からダンスのレッスンに通うようになりました。 ジャズや、フリースタイルジャズ、ジャズファンク、コンテンポラリー、などを主に教わっています。 ダンスをする上で、曲のリズム、歌手の歌い方、特

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