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【試練は続くⅠ①】妊娠中の退職宣告
ここからは医局を辞めた後の話を書いていく。人生の分岐点に何度もぶつかり、大きなコブができては治し…を繰り返しながら今を生きている。
医局を辞めて1番最初にした仕事は、老健と併設している病院の内科外来。
家から1時間以上かけて通勤していたが、院長先生やスタッフさんは皆優しく、給料も申し分無く、良い環境で働けていた。
老健と併設しているので、患者層は高齢者が多く、1コマ15〜20人程の勤務環境だった。
その後2年程働いた時に1人目を妊娠した。
最初は他のママさんの様に働きながら仕事を続けたいと思っていた。しかし9週頃に腹痛が強くなったので、翌日外来を休み受診をした。結果は切迫流産。まずは1ヶ月程の自宅安静を指示された。
その間の仕事はできないため、私の患者は他の医師に頼むことになってしまった。他の医師にも患者さんにも申し訳なく、心配をかけたくなかったので早く回復して働きたかった。
自宅安静中のとある日、勤務先の事務長から電話がかかってきた。
「先生、体調いかがですか。あの、お話が.…。」
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