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メルスト 外伝-ぼくとユーレイの7日間篇‐を読んで欲しい

夏を感じる瞬間とは

この世界を体現する突きぬける青空を見る時、青々とした草木を見る時、ジリジリと肌を焼かれる日差しを感じる時、自身の足元に黒黒とした影ができている時、私は夏を感じる。
2021年の6月私はある人に恋に落ちた。
彼は青空の下では影がかかったような笑顔を浮かべるだろう。
時に照れたように笑い、時に現実から目を逸らせないからヘラりと笑うのだ。
その顔は自身の心を身体のうちに隠し守るのとは反対に感じられた。
私は彼に共感をさせられた。そして同時に痛感したのだ。
彼の心は私よりもずっと美しかった。
彼の心は私の浅ましい心なんかよりもずっとキレイだった。
もっと彼の話が読みたかった。
彼のためのお話も、彼に関わる話でもなんでも読みたい。
私はいつまでも彼の心に傷がつかぬよう、彼の幸せを願っています。
いつか、絵を描くことに自信が持てるよう祈りを。

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ぼくとユーレイの7日間篇
読み上げ配信 1:05:00くらい

以下、ネタバレ感想

ネタバレ感想

全私が泣いた。
このストーリーが出た月。私はこの話を読まなかった。
それは、このストーリーに「ユーレイ」という単語が入っていたからだ。私はホラーが苦手だ。ちょっとでも怖いと後退してしまう。だから私はこの話を初めは読んでいなかった。
後から全く怖い話ではないから読むといい。と人から教えられて私はこのお話に手をつけた。
アニマくんが絵を描いているスチルが出たシーンでは衝撃が走った。
胸がぎゅんと波打ち、ときめいた。
『めちゃくちゃきれいだ』
そう感じた後の記憶は読み返すまで全く覚えていないシーンだったのでなくなるほど衝撃が大きかったのだろうと感じられる。

アニマくんは自分のことが好きになれないらしい。
私も自分のことが好きではない。どちらかと言えば嫌いだ。
似たモノを感じられて、好きになった。
自信のなさげな顔で目を逸らし自分のことを低い評価で話してしまう人間に心当たりがあった。
私は自分の顔も嫌いだ
友達と並ぶ時、相手のために化粧をしてオシャレして服を着飾っている。それは自分が隣に並ぶ友達がかわいそうだからだ。
それくらい私は自分のことを愛せない

アニマ君と同じように(双子ではないので全く同じではないけど)私には姉がいる。
いつか姉に言われた「おまえはいつか自殺を選ぶ。だけど私は嫌だから、ちゃんと生きることを考えてみろ」と。
全くその通りだった。
私が考えていることをよく理解してくれる姉だ。共感はきっとされないけど…。でも私のことを考えてくれる人間が側にいる。
私の胸には今でもこの言葉が刺さったまま。
今を生きてる。

私だけの定理

みんなには好きな色はあるだろうか。
私は「好きな色は自分が欲しいと思っている性格に似ている」と思っている。
色には感情を感じられるという研究があるらしく色には感情のイメージがついている
赤には闘志や怒り
青には冷静、知的などがある。
私は青が好きだ。
常に冷静で客観的に物事を判断できる人間だと自分では思っているが、実際にはそうなりたいと思っているだけなのかもしれない。
と高校生頃から感じている。
皆さまにも自分が思っているだけの世の理(ことわり)があるのではないでしょうか。
ソレを証明することは難しいけれど、みんなの中にもそういうものがあればいいな。と思いました。
おしまい

最後までお読みいただきありがとうございました。
是非、メルストのストーリーは面白いものばかりですのでお読みいただけたら幸いです。