藤島武二って画家の”天平の面影”はなかなかですよ。
藤島武二(ふじしま たけじ、1867年10月15日 - 1943年3月19日)は、日本の洋画家であり、明治から昭和にかけて活躍しました。彼は鹿児島県で生まれ、若い頃から絵画に興味を持ち、特に日本画を学びましたが、後に洋画に転向しました。
藤島は、黒田清輝の影響を受けて東京美術学校の助教授となり、その後教授として多くの学生を指導しました。彼の作品は、ロマン主義的な要素を持ち、特に女性像や風景画で知られています。代表作には「天平の面影」(1902年)や「黒扇」(1908-1909年)などがあります。これらの作品は、彼の独特なスタイルと技術を示しており、日本の洋画界において重要な位置を占めています。
藤島はまた、アール・ヌーヴォーの影響を受けた装飾的な作品も手がけており、与謝野晶子の詩集『みだれ髪』の表紙装画なども手掛けました。彼は生涯を通じて多くの展覧会に参加し、特に白馬会展では重要な役割を果たしました。
晩年には風景画に情熱を注ぎ、日の出をテーマにした作品を多く残しました。彼は1943年に脳溢血で亡くなるまで、絵画制作を続けました。藤島武二は、日本近代洋画の発展に大きく寄与し、その教育者としての役割も評価されています。
※画像はすべてウィキペディアより。