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ラーマーヤナを簡単に解説します。

ラーマーヤナは、古代インドの大叙事詩であり、ヒンドゥー教の重要な聖典の一つです。この叙事詩は、主に王子ラーマの物語を中心に展開され、彼が妻シーターを魔王ラーヴァナから救出するための冒険を描いています。

この作品は、サンスクリット語で書かれ、全7巻から成り、約24,000の詩節が含まれています。詩人ヴァールミーキによって編纂されたとされ、成立時期は紀元前数世紀から2世紀ごろにかけてと考えられています。


ヴァールミーキ


物語の概要は以下の通りです:

第1巻では、ラーマが王位継承者として生まれ、シーターと結婚するまでの経緯が描かれます。
第2巻では、ラーマが母親の策略により14年間の追放を受けることになります。
第3巻では、ラーヴァナによってシーターが誘拐される事件が起こります。
第4巻では、猿の王スグリーヴァと出会い、彼の助けを得てシーターを探し始めます。
第5巻では、ハヌマーンがシーターを見つけ出し、救出作戦が進行します。
第6巻では、ラーマとラーヴァナとの間で壮絶な戦闘が繰り広げられます。
第7巻では、シーターの貞潔について疑念が生じた結果、彼女は追放され、その後悲劇的な結末を迎えます.
ラーマーヤナはインド国内だけでなく、東南アジア諸国にも広まり、多くの文化や芸術に影響を与えました。特にインドネシアやタイでは、この物語が演劇や舞踊として表現され続けています.また、この叙事詩はヒンドゥー教徒にとって理想的な人物像としてラーマを位置づけており、その影響力は現代においても色濃く残っています.

※画像はウィキペディアより

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