シンプルな生活⑪手放す力
〇本を整理していたら、10年以上前に買った本を見つけたのですが、まえがきもとっても良くて、メルカリに出す気がなくなりました。
枡野俊明(ますのしゅんみょう)さんという住職さんの書いた本です。
『禅』です。
まえがきにこう書いてありました。
私は本書で「手放す」ことをおすすめするつもりです。
いったん、身の回りのあれやこれやを手放してみる。
そうすると、自分の生活にとって、なくてはならモノは何かが発見できます。
そのモノを大切に慈しみながら使っていこうという、あたたかい心も生まれます。
もし壊れたり、古くなったとしても、また何かに使えないかと工夫する。
新しい命が吹き込めないかと、見立てる。
そのほうがずっと楽しく、満足のいく生活を実践できるでしょう。
人と人とに縁があるように、人とモノとにも縁があります。
縁を大事にするのは、自分を大切にすることでもあるー禅の考え方です。
たくさんのモノがあるのが幸せなのではなく、少しのモノしかなくても、それらと強い縁で結ばれているのが幸せなのです。
多くのモノとお別れすることになりますが、感謝してお別れして、少ないモノとこの先すっと一緒に生きることに憧れます。