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打刃物~大阪の街道モノ語り⑫

大阪と和歌山を結ぶ紀州街道。大阪市住吉区から大和川を渡って堺市堺区に入ると、やがて阪堺電車の併用軌道もある大道筋と重なります。

その大道筋に面して打刃物の老舗、文化2(1805年)創業の「堺刀司(さかいとうじ)包丁歴史資料館」(堺市堺区九間町東1丁1-5)があります。

堺刀司包丁歴史資料館

自宅で私が使っている刺身包丁(7寸)は、堺刀司のもの。大変よく切れます。

刺身包丁(7寸)と鞘
「堺刀司」の銘


打刃物は堺の伝統産業の一つ。堺刀司包丁歴史博物館からさらに南へ歩くと、大道筋の西側に「堺伝承館」があります。2階の「刃物ミュージアム」では堺の打刃物生産の歴史、分業の仕組みなどが紹介されています。

先年、ある伝統工芸士さんに話を聞いたところ、「堺の包丁はなぜよく切れるのか。それは、数限れいない失敗の蓄積があるからだ」とおっしゃいました。そんな堺の包丁を使えるのは、同じ大阪に住み暮らす者の誇りです。

堺刀司包丁歴史資料館(堺観光コンベンション協会公式サイト内)
https://www.sakai-tcb.or.jp/spot/detail/255

堺刀司オンラインショップ
https://sakai-tohji.co.jp/

堺伝承館
https://www.sakaidensan.jp/

#堺刀司 #打刃物 #堺の伝統産業
#紀州街道