雑感~街道顕彰碑
11月1日、仕事に向かう途中、大阪市中央区内の熊野街道(一部分)を久しぶりに歩きました(南から北へ)。下の写真は中央区糸屋町2丁目の中大江公園のそば。
大阪市は市域の歴史街道を顕彰する目的で、「〇〇街道」と刻んだ顕彰碑を立て、歩道部分には写真にあるような「つたい石(路面表示)」を組み込んでいます。顕彰碑には起点からの距離も記されています。
下の写真は、単行本『大阪の街道を歩く』に収録した熊野街道を取材するために歩いた当時(2017年5月1日)に撮影したもの。上の写真と反対側から撮っています(北から南へ歩いた)。
この顕彰碑には「大坂天満八軒家から0・8Km」とあります。熊野三山ははるか遠いですね。
最初に歩いた当時から感じていることですが、車道をはさんだ反対側の歩道には「つたい石」や顕彰碑はありません。そちらの歩道を歩く分には、「ここが街道」とは知れません。
この道を南下していくと、途中で「つたい石」が途切れ、地図がなければ、その先どう進んでいいのか分からなくなります(実際に、迷ってしまいました)。
旧街道の沿道には江戸時代の道標がいまも残っています。当時の道標は、街道を歩く上で、旅人の助けになったと思われます。現代の顕彰碑は、どんな役割が果たせるでしょうか。