地ビール～大阪の街道と蔵元⑦

2024年11月16日 12:05

「大阪の街道と蔵元」では大阪の地酒の醸造元を紹介してきましたが、今回は清酒ではなく、地ビールです。

大阪と奈良を結ぶ「長尾街道」は、古代の「大津道」を踏襲するとされる街道。堺市堺区から同北区、松原市、羽曳野市、藤井寺市、柏原市へと東へ続き、奈良県葛城市に入って同市長尾にある長尾神社付近で竹内街道と合流します。

藤井寺市内を歩いたのは２０２３年１月。市役所の南に街道が通じています。

道標は元禄１４年（１７０１）年銘。元禄１４年といえば、浅野内匠頭が江戸城松の廊下で、吉良上野介を斬りつけた年ですね。原位置はすこし離れたところにあり、この地で保存されています。

ここから、ちょっと先（東）へ進んだところ、道の右手に出会ったのが、「大阪渋谷麦酒」の直売所・醸造所です。

街道歩きの楽しみには、こうした予期せぬ出会いもあります。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」よろしく、さっそく店内へ。話をうかがうと、２０２２年５月（コロナ禍真っ最中）の開業。手作業の醸造所です。

これは、応援しなければ！と、ささやかながら、「河内乃えーる」のヴァイツェンとピエールエールを求めて、引き続き長尾街道を歩きました。

大阪渋谷麦酒のさまざまなラインナップのうち、藤井寺市出身の絵本作家、長谷川義史さんが、迫力のラベル画を描いているのは「天満天神えーる」。こちらは大阪市北区の天満天神エリアのご当地限定です。

長尾街道は連載・続「大阪の街道を歩く」で取り上げているため、単行本『大阪の街道を歩く』には収録していません。