辻占~大阪の街道モノ語り⑤
写真は、大阪府東大阪市内、東高野街道沿いにある瓢箪山稲荷神社の社務所で求めた「辻占(つじうら)」です。
京都府八幡市から洞ヶ峠を超え、大阪府枚方市に入った東高野街道は北河内各市を南下し、生駒山地西麓の東大阪市内にほぼまっすぐ続いています。近鉄奈良線・瓢箪山駅の近くにあるのが瓢箪山稲荷神社。
「辻占総本社」で知られる瓢箪山稲荷神社。「辻占(辻占判断)」は辻(交差点)で通行者を観察し、それを基に占うもの。辻占を行う場所が「占場(うらば)」で、かつては街道側にありましたが、現在は東参道側に移っています。
社務所で求めた「辻占」は、3枚入り。袋の封を切って中身を取り出します。1枚は、いわゆる「おみくじ」(末吉、でした)
もう1一枚は、「やきぬき」。
中央の「火」と書かれた所に、線香かマッチの燃え残り火を当ると、ゆっくりと火走り、どれかのおみくじを囲むように焼き抜いたところが、おみくじの結果。まだやっていません。
もう1枚は、「あぶりだし」。
これは実際にやってみました。文字は「右と左の別れ道今が肝心」と出ました。街道歩き人にふさわしいことば。
※瓢箪山稲荷神社は単行本『大阪の街道を歩く』の「東高野街道(17)東大阪市(その5)」(103ページ)で紹介しています。