招福猫~大阪の街道モノ語り⑧
写真は招福猫(初辰猫)。「すみよっさん」(住吉大社、大阪市住吉区)の末社の一つ、「楠珺社(なんくんしゃ)」の授与品です。
住吉大社では商売発達・家内安全を祈って参拝する「初辰まいり」があり、毎月最初の辰の日(初辰)に楠珺社はじめ4つの末社を巡拝すると、より大きなパワーを授かるとされています。発達=初辰。
右手を挙げている「お金招き(商売繁盛・発達)」は偶数月、左手を挙げている「人招き(家内安全)」は奇数月に授かります。4年を一区切りに、毎月の初辰にお参りして「小猫」を48体(12カ月×4年)集めると、満願成就の証として楠珺社に奉納。ひとまわり大きい「中猫」と交換して4年で満願成就、もうひとまわり大きい「大猫」と交換してさらに4年……「大猫」を左右の対で揃えるには、最短で24年。
なお、招福猫はいつでも授与していただけます(私は街道歩きのついで、初辰ではない日に授かりました)。
住吉大社前に通じている道が紀州街道。阪堺電車の併用軌道にもなっています。