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カブトガニが気になる

小学生の低学年の頃、初めてカブトガニの存在を知った。教科書に載っている写真を見た時、化石のような姿に衝撃を受けた。これは一体何なのだろう。

この異様な姿の生物が海にいるのか?しかもお隣の岡山県の海岸にいると聞いてびっくりした。

その頃からずっと私の頭の中にはカブトガニがひっそりと棲みついている。だからと言って自分で詳しくは調べてこなかったズボラさはさすがだ。
この機会にカブトガニについて少し調べてみた。

今、日本に生息しているカブトガニの数は約4000尾。環境汚染等により激減し、絶滅の危機に瀕している。生き残った個体は主に瀬戸内一帯に生息しているらしい。因みに私は広島県に住んでおり、子供の頃から度々海に行っていますが、一度もカブトガニを見た事はない。

カブトガニの祖先はカンブリア紀に栄えた三葉虫で、カブトガニはカニの仲間ではなく、蜘蛛と同じ種類に分類されるそうだ。


面影あるよね〜

カブトガニは約2億年前から今と同じ姿で存在し、恐竜と同じ時代を過ごしていた。なのにどうして恐竜は絶滅してカブトガニは生き残ったのか?

それはまだ詳しくは分かってはいないが、カブトガニが一年のうち9ヶ月も餌を食べずに冬眠している事にも関係があるのかもしれないと考えられている。

このカブトガニ、大きいものだと尾剣部も合わせると70センチ程にもなるそう。そして泳ぐ時は背泳ぎで泳ぐのだ。

うっ‥不気味‥。カブトガニの甲羅の裏側ってちょっとグロいんです。

ゴキちゃんともいえる


だがカブトガニは、とても人間の役に立っている。なんとカブトガニの血液から抽出した成分は、わずかな異物を検知し、ゼラチン質に固める特質があるらしい。その為、海外の製薬会社では検査薬などを作る為、カブトガニを捕まえて、血液を採取し、また海に放流しているそうだ。
だがその放流したカブトガニのうち、3割はストレスのためか死亡してしまうらしい。

人間は色んな生物を食べたり利用したりして生きてるのは充分分かってるけれど、カブトガニが工場の中で部品のように並べられ、体を固定されて血液を採取されてる姿は見るに耐えない。最近は代替物質の研究が進んでいるようなので、出来るだけ早く、カブトガニの犠牲なしでの製薬が出来る世の中になるように願っている。


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