~作者の言の葉手帳 No.2~
こんにちは、皆さん。おひさしぶりの作者です。
今年もいよいよ一か月とちょっととなってしまいましたね…
というか、年内最後の祝日がこの前終わったとか…(´;ω;`)シクシク
なんだか寂しいような、まだやり残した感があるような感じですが、今回は少し息抜き企画ということで、「作者の言の葉手帳」第二弾、はじめていきましょう!
今回は二つ目のテーマとして「読書の秋?(もう冬かも…)」を設定し、作者が今まで読んできた小説や詩の中から心に刺さった名言を紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!!
平野啓一郎 「ある男」より
平野啓一郎さんの著作「ある男」は無くなった夫が実は全くの別人だったことが発覚し、その真相に迫っていくミステリーなのですが、作者も最初、この小説を読み終わった時はなんだかむなしいような、でも、不思議と胸にジワリと暖かさが残るような感じがして、平野啓一郎作品を読み進めるきっかけとなった思い出深い一冊でした。
(また推し本でも紹介しますね)
そんな思い出深い一冊の中から、作者の好きな作中人物、城戸さんと美涼さんの「三勝四敗主義」の会話を一つ。
夢枕獏 「陰陽師」より
夢枕獏さんの著作「陰陽師」は作者は映画よりもギリギリ小説から入ったんですが、(映画化する前に某古本屋で大量買いしました)安倍晴明と源博雅のコンビめっちゃいいですよね(唐突)
昔から怪異とか探偵もので凹凸コンビネタ死ぬほど好きなんですけど、内容が平安で陰陽師で怪異の解決は神。それに陰陽師ってのがまたミステリアスで、作者の幼い頃の憧れなので、めっちゃ楽しみながら読んでました。
とまぁ、作者の好みは置いといて、夢枕獏さんの陰陽師シリーズの第一巻から命に関する言葉を一つ。
室生犀星 「愛の詩集 序詩」より
室生犀星さんの「愛の詩集 序詩」は高校生くらいの時に、図書館で読んだのが思い出なのですが、愛を求める旅路を描いた詩になっていて、当時高校生の作者では理解できないところもあったのですが、再びこの詩にあったのはX(旧:Twitter)で本の素敵な言葉を紹介してくださっている方のツイートでお見かけしたのがきっかけで、なんだか今となってはすごく刺さる詩だなぁ、としみじみしたので書かせていただきました。
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」より
宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」と言えば、誰もが小学生・中学生くらいまでで一度は通ったことのある王道物語であり、幼い頃は少年たちの星をめぐる美しくもどこか悲しさを感じさせる旅物語で、歳を重ねると物語の中の少年たちの言葉のやり取りとか、少年たちの旅の終わりにほろりと涙が出るようになるんですが、宮沢賢治さんの文学って大人の中の子供の心とか、牧歌的な人間の営みの大切さとか感じさせてくれるので作者的には、今でも好きな作家の一人です…
そんな少年たちの銀河をめぐる旅の会話から一つ。
山本有三 「心に太陽を持て」より
山本有三さんの「心に太陽を持て」は作者の両親が好きな詩集だったので、両親の実家には常にあったんですが、この詩集を開いたのは作者が文豪に本格的にはまった頃で、それまでは何かわからないけど、こういう本を実家で見ていたら、祖母が褒めてくれるので褒めて欲しいという単純思考からペラペラめくって見ていたというのが思い出です。
(有三さん、当時はごめんなさい。今ではファンです)
と、そんなことを言っているのですが、今回選んだ言葉は「いつも心に太陽を持て」のはじめに書かれている、「フライシュレン」の詩の日本語訳から一つ。
(有三さん本人の詩ではないのでやや複雑ですが…)
と、今回はやや短めの内容でした。
だいぶ不定期投稿になっているので、次の投稿がいつになるかは定かではありませんが、それでは、皆さん。またあう日まで…