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【最終回】40代ワーママが働きながら通信制大学入学〜50代で卒業するまで(Vol.9 卒業)

※長きにわたり(勝手に)シリーズ化していた通信制大学の話ですが、今回が最終回です。(前回のお話はこちら

分からなすぎる「卒業」の流れ

私の大学は毎年3月と9月が卒業式で、その時期が来る半年ほど前には「卒業予定届」を出すようにと毎月発刊される大学の情報誌に掲載されます。
つまり卒業に足りる単位を取得したからと言って自動的に卒業手続きが進むわけではなく、自分から「卒業します」という申告が必要になるという事です。

その後1~2か月してから「卒業予定受理通知」という書類が事務局から送られてくるのですが、これは単に書類を受け取りましたという連絡のみの役割です。ここから事務局側で卒業に必要な単位数が足りているかなどの確認が入るため、「卒業確定通知」が来るのはなんと卒業10日前・・・!

遅いよ!遅すぎるよ!(←不安なまま4か月以上待たされた私の心の声)

実は私はこの時点で卒業に必要な単位分の試験は合格しているものの、返却されていないレポートがいくつか残っていました。
「レポートが合格してなかったらどうしよう・・・」
「卒業式っていつなんだろう・・・」
さすがに心配になって2月中旬に事務局へメールしたところ、
「卒業式は3月9日(土)です。レポートは先生に連絡しておくのでお待ちください」というお返事が。

(え・・・旅行の予定入れちゃってたよ・・・)

そして卒業へ

そして2月の最終週に卒業確定と卒業式に関するお知らせが(ようやく)届きました。
が、すでに旅行の予定を入れていた私が出席できる訳もなく。

かくして私は
一度も大学の構内に足を踏み入れることの無いまま
卒業することになったのでした。

送られてきた卒業証書

予め卒業式欠席の予定を入れていたので、卒業証書は郵送で送られてきました。
卒業証書と一緒に同梱されていたのは卒業者の名簿、式次第、最終成績表、記念品(確かデジタルアラーム時計だったかと)、返却されていなかったレポートの採点結果などです。
この卒業証書がとても立派なファイル形式のホルダーに入っており、

「あぁ。本当に卒業したんだな・・・」

とようやく。
しみじみ。
実感がわいたのでした。

振り返ってみて思う事

卒業したのは今年の3月のことなのですが、実際にレポートや試験が立て込んだのは6月~9月くらいのことなので、なんだか随分昔のことのように感じてしまいます。
ですがあの時頑張って本当に良かったです。
「3月で卒業する!」と決めなかったら、今でもだらだらと勉強したりしなかったりで、もしかしたら在籍期間を過ぎて除籍になっていたかもしれません。

また、この40代~50代というタイミングで勉強できたことも結果的にはすごく良かったと思っています。
大量にレポートを書いたことで「文章力」があがったり(ここで言う文章力は文才などではなく、単純に「序論>本論>結論」で書けるようになったり、事実と推測を分けて書けたり誤字脱字が減ったりというテクニカルなことです)、
何かを調べたい時にどういう書籍をどんな方法でどのように収集するかと言ったことが分かったり。
これらは実際の仕事とも親和性が高く、とても役に立っていると感じています。

そして何よりも、大好きな本を「大好きだ」というだけでなく、
文学として捉え、研究することの楽しさを知ることができました。

これは大学でしか学べない、貴重な経験だったと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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