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私もだよ後編

次の日本来の予定ならば〇〇と駅前で集合し遊ぶ約束をしていたが私は〇〇が居る櫻中央病院の医務室に向かった。

私は病院の受付でお見舞いをしに来たと伝えると〇〇のいる病院まで案内された。

「失礼するよ、〇〇」

病室のドアを開けるとそこにはある仰向けになって寝てる〇〇がいた。
「〇〇?〇〇?」

私は何回も呼ぶが反応はない。
私はお見舞いの品を机に置いて〇〇の近くに座った。
「なんで起きてくれないの?」

私は〇〇を揺らして起こそうとするが起きない。
〇〇の眠っている顔を見ると自然に涙が溢れ止まらなくなってしまった。
どのくらい泣いたのか分からいほど私は泣いていた。
私が泣きやんで時計を確認すると面会終了時間まで残り5分を切っていた。
「また来るね〇〇」

そう言って私は病室を後にした。
それから毎日私は〇〇の病室を訪れた。
学校での出来事とか大学受験のこととか美羽は〇〇に話した。しかし〇〇は起きなかった。

それから約1年、私は高校を卒業し都会の専門学校に入学したが1ヶ月に1回は地元に戻り〇〇の病室に行き話をしている。
地元に戻り病院の〇〇の部屋に行くと〇〇のお母さんとお父さんが悲しそうな顔をしていた。

「お久しぶりね。美羽ちゃん」

「お久しぶりです」

「実はね非常に言い難い事なんだけど」

「?」

「〇〇に着いている生命維持装置を外す決断を今日したの」

私はその言葉を聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。

「…え?」

少し間が空いたあと私は言った。

「それと美羽ちゃん、さっき〇〇の部屋からこんなものがあったの」

「え?」

それは2つ折りにされた紙だった。

2週間後〇〇の葬式が執り行われた。
式が終わり私は〇〇の墓を訪れた。私は〇〇の母から貰った紙を見た。それは〇〇が私への思いを綴ったlove songだった。
私は〇〇が書いたlove songの歌詞を読み返した。そこには共感できることが沢山書いてあった。

「私もだよ。いつも眠られない夜を何回も過ごしたもん」

涙を堪えていたが〇〇のlove songの歌詞を読み返したら自然に涙が溢れてきた。
私は涙を拭い〇〇の墓を見たらそこにはいるはずのない〇〇が笑顔で私を見ていた。
「〇〇?!」

私は目を擦り再び〇〇がいた方を見たがそこには〇〇はいなかった。

「〇〇が笑っていたってことはそういうことだよね」

私は手を合わせてみなのいる方に向かった。
〜完~



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