ツンデレ姉ちゃんとブラコン妹
〇〇 「ただいま」
学校が終わりいつものように帰宅する。
玄関を開けると誰かが走ってくる音がした。
理子 「おかえりお兄ちゃん!」
妹の理子が抱きついてきた。
〇〇 「ただいま、ごめんけど暑苦しいから離れて」
理子 「なんで?お兄ちゃんは私の事嫌いなの?」
〇〇 「うっ…そんな訳ないだろ」
理子 「やった!」
そう言うと理子はさらに俺に抱きついてくる。
美羽 「邪魔」
〇〇 「あっごめん美羽姉」
理子と玄関でじゃれあっているとひとつ上の美羽姉に怒られた。
美羽 「全く、いつまでシスコンなの?」
〇〇 「ご、ごめんなさい」
美羽 「私はダメとは言ってないよね?」
ご察しの通り美羽姉はとても口が悪いです。そして嫌味が多いです。でもいざとなったら助けてくれる心優しい姉ちゃんです。
美羽 「理子も中学生でしょ?あんまり抱きつくのはやめなさい」
理子 「え〜」
美羽 「『え〜』じゃないの」
愛季 「3人とも何玄関で話してるの?」
美羽姉にグチグチ言われている途中母親の愛季母さんが話に入ってきた。
愛季 「手洗った?」
〇〇 「まだ」
愛季 「ダメじゃない、早く洗ってきなさい」
〇〇 「はーい」
そう言うと俺は手を洗いに行った。
理子 「お兄ちゃんゲームしない?」
手を洗い直ぐに勉強をして早3時間半…さすがに疲れた。
少し生き抜いきをしたかったので調度良いタイミングで理子が誘ってきてくれた。
〇〇 「いいよ、なんのゲーム?」
理子 「えっとねこれ」
理子はゲームのカセットを俺にみせた。それは格闘ゲームだった。
〇〇 「理子弱いけど大丈夫?」
理子 「今日は勝つもん」
〇〇 「いつも負けてるくせに」
俺はゲームを起動しカセットを読み込ませる。
そしてキャラクターを選択しいざゲームを開始する。
理子 「今日も負けた」
今日もボロボロにして勝ちました。
〇〇 「理子はやっぱり弱いな」
理子 「もう1回、もう1回」
〇〇 「それ言って勝った試しがないじゃん」
美羽 「またゲームしてるの?」
美羽姉が口を割って入ってきた。
理子 「うん、美羽姉もやる?」
美羽 「やんないよ」
理子 「チェッ、つまんないの」
美羽 「はいはい、つまんなくて結構です」
〇〇 「美羽姉最近理子に当たり強くない?何かあったの?」
美羽 「…ノ」
〇〇 「え?」
美羽 「最近〇〇と理子が仲良くしすぎだから嫉妬してるの」
〇〇 「ええ?!」
美羽 「私の〇〇だからさ理子は〇〇と離さないでよ」
〇〇 「いやそれは…」
理子 「何言ってるの?私のお兄ちゃんだよ?」
〇〇 「理子…?」
美羽 「もう我慢できない。今日と言う今日は分からせてやる」
理子 「望むところだよ」
理子&美羽 「勝った方が〇〇を貰ういいね?」
〇〇 「拒否権は?…」
理子&美羽 「ない」
この後美羽と理子の真剣勝負(格闘ゲーム)が行われた。どっちが勝ったかは…ご想像にお任せします