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幸せをありがとう

〇〇 「別れて欲しい」

僕は今大切な人に別れて欲しいと告げた。

大園 「なんで?」

彼女は涙を必死にこらえながら理由を聞いた。

〇〇 「今僕たちはさ遠距離交際してるじゃん、今後会うのはもしかしたら2ヶ月に1本とかになるかもしれないからさ、お互いのために分かれたほうがいいと思ったからさ」

大園 「…」

その後のことはよく覚えていない。
彼女と言い争ったかもしくは納得して別れたのか覚えていない。でも気づいたら俺の前から彼女はいなくなっていた。  

次の日  

〇〇 「…」 

先生 「おい!なにぼーとしてるんだ!」

〇〇 「すみません」

僕は無気力で生活していた。

何をしても彼女が頭の中から出てくる。
彼女と話したい。彼女に触れたい。彼女と一緒に遊びたい。

僕の頭には彼女の姿が出てくる。

改めて再認識した。
俺は彼女が好きだったんだと。

勿論付き合っていた時も彼女のことを愛していたが別れてから再認識した。
僕は彼女が大好きだったんだと。


それからどのくらいの日にちが立ったのか分からないが季節は夏になっていた。
俺と△△は夏祭りに行っていた。

△△ 「まだ立ち直れてないのかよ」

○○ 「ごめん…」

△△ 「お前は笑顔が似合うんだからよ、もう少し笑顔でいろよ」

○○ 「ごめん…」

未だに俺は彼女のことが忘れられない。もうだいぶたったはずなのに。

△△ 「ごめん俺たこ焼き買ってくるからそこら辺ぶらついてて」

○○ 「わかった」

△△に言われた俺はとりあえず神社の方らへんで適当に歩いていた。

?? 「でさぁ」

聞き覚えのある声がした。
俺はそっちの方を見た。

そこには大園と知らない男が仲良さそうに話していた。

大園 「あれ?〇〇?」

大園は俺に気づいたのか俺の名前を口にした。

‪✕‬‪✕‬ 「知り合い?」
 
大園 「元カレ」

‪✕‬‪✕‬ 「どうも今カレの‪✕‬‪✕‬です」

〇〇 「どうも…」

俺は元気なく言った。

大園 「ところで〇〇は1人?」

〇〇 「いや△△と一緒」 

大園 「そうなんだ」

‪✕‬‪✕‬ 「玲、あっちにたこ焼き屋あるぞ」

大園 「ほんとだ!じゃあまたいつか」

〇〇 「うん、またいつか…」

大園と‪✕‬‪✕‬さんは手を握りたこ焼き屋に向かった。


○○ 「そうか…そうだよな」

ようやく気付いた。

俺だけが前を向いてなかった。

大園はもう前を向いている。

俺も前を向かないといけない。

幸せをありがとう

~完~





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