マッチングアプリでマッチングしたのは元カノでした
×× 「〇〇はさ彼女作らないの?」
××と飲んでる時急に言われた。
〇〇 「はぁ?お前聞いてないの?俺少し前に彼女と喧嘩して別れたんだわ」
×× 「そうだっけ?」
〇〇 「そうだよ、ほんとにデリカシーないな」
×× 「ごめんごめん、そんなことはいいからさ〇〇はマッチングアプリとかやってる?」
〇〇 「やってるわけないだろ」
×× 「じゃぁやろうぜ」
〇〇 「はぁ?」
そう言うと××は俺のポケットからスマホを取り出しどこで知ったかは知らんがパスワードを解除し某有名マッチングアプリをダウンロードした。
〇〇 「何勝手にダウンロードしてんだよ」
×× 「別にいいだろ、プロフィールも勝手に作るね」
〇〇 「本名はやめろよ、せめてイニシャルとかにしてくれ」
×× 「okok M Mで趣味は読書、身長は〇〇〇cmくらいか。あとはここをこうして」
××は適当にプロフィール画像を決めて登録した。
×× 「はい」
××は満足したかのように俺のスマホを返してきた。
〇〇 「全く」
×× 「消すなよ」
〇〇 「消さないよ、消したらお前が面倒くさそうだし」
それから3週間くらいたったある日スマホに通知音がなる。
DMの通知音だ。
相手の名前はほのすだった。
ほのす 『こんにちわ』
僕はめんどくさかったが特にやることも無かったのて相手をすることにした。
〇〇 『こんにちわ』
ほのす 『今お時間大丈夫ですか?』
〇〇 『大丈夫です』
ほのす 『良かったです』
それから俺は時間を忘れてDMをしていた。
よく分からないがほのすさんとは何回かあったことがある気がするような感じがする。
それから約3日後俺たちは実際に会うことになった。
DMで服装を聞いていたのですぐにわかった。
茶髪の背の高い女性だった。
〇〇 「すみませんもしかしてほのすさんですか?」
??「そうやで。あなたがM M…って〇〇!?」
〇〇 「え!?保乃!」
そこに居たのは喧嘩をして別れた元カノの田村保乃だった。
田村 「なんで○○がここにいるの?」
○○ 「こっちのセリフだよ」
田村 「ていうか〇〇ってマッチングアプリやってたんだね」
○○ 「友達に勝手にダウンロードされただけだか」
田村 「わたしもだよ。でもまさか○○とマッチングするなんて思ってなかったよ」
○○ 「俺もだよ」
田村 「ていうか今日仕事休んできちゃったんだけど」
○○ 「俺もだよ」
田村 「どうするの?」
○○ 「なにもしないのは時間の無駄だし近くのカフェで久しぶりに話そうよ」
そう言うと僕たちは近くのカフェに行き飲み物を注文した。
田村 「…」
○○ 「…」
気まずい。正直これは覚悟していたがここまで気まずいとは考えていなかった。
田村 「なぁ、なんでうちらって別れたんやっけ?」
○○ 「田村が10回連続三時間もデート遅刻した挙句にドタキャンしたからでしょ」
田村 「そうやっけ?」
○○ 「そうだよ」
二人で雑談をしていると注文したドリンクが届いた。
俺はコーヒー、田村はオレンジジュースだ。
〇〇 「まだジュースなんて飲んでるんだね」
田村 「別にいいやん」
〇〇 「ダメとは言ってないけど子供っぽいね」
田村 「うるさいな。そういう〇〇はコーヒーばっかり飲んでるやん」
〇〇 「大人っぽく見せられるからね」
田村 「うわダサ」
お互いが付き合ってた頃から何も変わってないことに安堵しつつ付き合ってた頃なら絶対に言わないことを言っていた。
〇〇 「ところで最近どう?」
田村 「別に変わったことは無いかな」
〇〇 「そっか」
田村 「そういう〇〇は?」
〇〇 「僕も変わったことは無いかな」
田村 「そうなんや」
二人でしばらく雑談していると田村のスマホから通知音がした。
田村 「ごめん友達から遊ぼうって来たんだけど」
○○ 「そうなんだ、じゃあここでお別れだね」
田村 「うん、またいつか合えたらね」
○○ 「うん、あっそうだ田村」
田村 「ん?」
○○ 「田村は美人だから怪しい男たちには気をつけろよ」
田村 「何それ笑、またね」
俺たちは会計を終えると別れた。
その後俺は××と偶然会った。
×× 「誰かとマッチングして遊びに行くって言ってたけどどんな子だった?」
○○ 「それが聞いてくれよマッチングしたのが元カノの田村だったんだよ」
×× 「マジ?そんなこと実際にあるんだな」
○○ 「ほんとだよな」
俺が××と話していると路地裏でナンパをしている男たちを見つけた。
×× 「朝っぱらから元気だよな」
○○ 「ほんとだよな」
ただナンパされている相手にどこかで見たことがある顔だった。
ナンパ男 「俺と少しだけでいいから遊ぼうよ」
田村 「やめてください」
顔を少し見たら田村だった。俺はたまらずにナンパをしている男に話しかけた。
○○ 「何してんだよ」
ナンパ男 「あぁ?誰だよ」
田村 「○○くん…」
ナンパ男 「んだよ彼氏持ちかよ」
ナンパ男は俺を見るとすぐにどこかに消えて行った。
田村 「○○くんありがとう…」
○○ 「別にいいよ」
田村 「○○くん、うち○○君とやり直したい」
○○ 「ごめん実は僕も」
田村の言葉に二つ返事でOKをした。××は置いてけぼりだったけど正直どうでもいい。
今は保乃を大切にしたかったから。
後日
僕たちは次の日も休みを取りデートをすることにした。
田村 「到着」
○○ 「今回は遅刻しなかったね」
田村 「もう別れたくないもん」
○○ 「確かに笑」
~完~