大輪菊をドライフラワーに。

先日の投稿依頼、菊をドライフラワーにするためハンギングとシリカゲルの両方で試した。

結論から言うと日本の菊もドライフラワーとして製作できる。
西洋菊、ポンポン菊はすでにいくつかのドライフラワーが出来るのは実証している。

実証結果だがハンギングの場合、やはり水分量のせいか腐る傾向にあって、あまりうまくいかない。
室温26℃、湿度42%。
適温より少し高いが、それでも湿度は50%以下、よほど環境も悪くない。

あまり花を粗末にもしたくないため、ハンギングは適さないこともわかり早々に切り替えることに。

次にシリカゲルを試した。
室温26℃。

下のように花弁こそ縮んだが、全体的に色も残り一定の形で留めることが出来た。
シリカゲルの粒子をもう少し細かい物にすれば形も整えられるはず。
花弁が痛まない程度にまで持っていけれる気はする。
これは良い傾向だった。

今回のチャレンジから、一度大輪菊のブーケを作ろうと思う。
もともと、ドライフラワーにする生花は普遍的な物を用意してきた。
仕入れを絞ることで独創性こそないが価格帯を下げることでより利用しやすいようにする狙いもある。
贈り物として花を選んでもらうために高い金額設定は避けたかった。
だが、前回記載したように葬祭での用途が高い菊においては、仏花としてのイメージがあり、飾る用途として販売する機会は増えないことから懸念していた点が多々あった。
なので前回のnoteのように、ある種の常識を崩すことが条件になる。

菊農家の知り合いがいるため廃棄物を買取り、ブーケを使おうという取り組みを提案したが、商売目的での提供は出来ないと言われた。
家に飾るなら良いとのこと。
農協さんとの兼ね合いなのか、商いへの抵抗か。
このあたりは腑に落ちず、この取り組みでの大事なところが伝わってない気がした。
そもそも利益を生み出さなければ救いたいものが救えない。
なので、一度ブーケを作り持っていこうと思う。
膝を交えて話す機会をいただけるまで。
仏花の次の用途はインテリアに大輪菊の花を使用出来ないか。
海外でまた日本菊をお披露目出来得るかもしれない。
古き良き常識も寛容な考えによって、菊の生きるところを作りたい。
そして少しでも人の為になれば本望だ。

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フローリスト堀祐次郎
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