見出し画像

【VTuber】大会企画者が語る、今大会の反省、次回への改善点

先日無事に終了した「グレスティナ トライアスロン大会2024」


これまでは参加人数1~2人の企画を作ってきましたが、今回はチーム拡大を受けて4名での企画に挑戦しました。

視聴者の方たちが見て分かりやすく、応援しやすいもの。
この企画を通して新しいファンの獲得も狙いたかったので、知名度があり市場も大きいコンテンツで。
という視点で考えました。

テトリスやぷよぷよなどのパズルゲームも検討したのですが、せっかくなので「オリジナルルール」を組み込めればと、今回の形(3つのゲームを順々にプレイし、そのソフト切り替えの時間も計測対象)になりました。

企画の骨子としてはなかなか面白いものになったと思います。

とは言え、この企画概要が固まったのが当初予定した大会当日の約1か月前。
今回、同じ時期に開催されていた「にじさんじ甲子園」を横目にみつつ自分たちの企画を見つめなおすと改善点もたくさん見えてきました。

この改善すべきポイントを次回に活かすために、
・準備期間
・大会の文脈
・情報解禁後
の3つに分けて
しっかりと整理しておきたいと思います!

【準備期間】


今回の準備期間は非常にタイトで、企画を立ち上げたのが7月に入ってからでした。当初予定していた大会当日は8月17日。まだ詳細なルールも固まりきっていない状態でしたし、今振り返れば『もっとこんなことをしたかった』があるので、ここは次回しっかりと準備期間を設けたいと思います。

(ルール面)
今回のトライアスロン大会では、Nintendo Onlineの「巻き戻し機能」を有りにしていました。
ここは結構迷いましたね・・・
スタフィーではゲームオーバーになることは滅多にないものの、最後のマリオブラザーズのセクションでは緊張も加わってゲームオーバーが十分考えられました。
『演出』という視点から言うと、このドキドキ感はあってよかったのかも知れない。
という思いと、

ゲームのバランス、『競技』という視点で見ると
仮にマリオでゲームオーバーをすると1分以上のロスも考えられます。このロスが3回のミスで発生してしまう。

マリオカートでコースアウトなどしてジュゲムに拾われてもおそらく3回で30秒あるかないか。
スタフィーにおいては全くの初心者の段階でもゲームオーバーになることはほぼありませんでした。

このバランスを考えて、「巻き戻し機能」の操作時間と「やり直しの時間」も発生することから今回この機能は「有りで」という判断にしました。

次回また「トライアスロン大会」を企画するとしたら要検討ですね。

また、準備期間でいうと『宣伝』への準備不足を痛感しました。

大きな箱さんが行っている大会企画だと、企画公表の時点でプロモーションムービーが完成していたり、
そもそも企画公表自体が「グループ分け抽選会」「ドラフト会議」などお祭りになっています。

大会の熱量を徐々に上げてゆくのではなく、
最初からしっかりと『着火』していってます。

『第○回』のような過去実績もある大会企画だと、その大会を期待するファンの方たちも多いため『着火』の効果が大きいことは想像できますが、
たとえば映画やゲームのシナリオでも”最初からクライマックス”という演出がよく見られます。
映画の1シーン目から、ゲームのオープニングから大迫力演出!

「この作品はここまで出来るんだぜ!」

と見せつけることで見ている側を一気に引き込んでくれます。
これを行うには、初回の公表配信も当日配信と同じような熱意で作り込む必要があります。

となると公表前の準備でも最低1~2ヶ月は必要そうですね。

仮に年末にも大きな企画を催そうとすると…
すでに動き始めないといけない計算になります!

【大会の文脈】

先日こんな動画を見つけました。
https://youtu.be/SAgjrs_FOgQ?si=7rdJhJXU9eh2DWM_

「「なぜVTuberはゲームを流行らせることができるのか?〜VTuberマーケティングの先駆者が語る成功と失敗の条件」【GAME FUTURE SUMMIT 2024】(天開司 登壇)」(GAME FUTURE SUMMIT さん)

こちらの動画の主旨は「ゲーム制作会社さんから見て、ゲームのマーケティングにVTuberさんとどう協力していくのか」というものですが、
数多くの大型企画を主催されている天開司さんの話などから、あの大会の発足経緯を聞くことができ、それをマーケターの視点から分析したやりとりなどを聞くことができます。

例に挙げられていた「にじさんじ麻雀杯」ですが、初年度から翌年の大会で同接数が2倍になったとのことです。

もちろん参加人数の増加や、参加者の影響力増加など他の要因はあったとは思いますが、「神域リーグ」の影響も大きかったのではと語られていました。

恒常的に麻雀コンテンツを続けていくことで、麻雀配信が大会だけの一過性のものでなく地続きのものとして繋がったのだと分析されていました。

VTuberは応援のコンテンツ、この特性をもっているからこそ大きなイベントに向けて物語も紡ぐことができる。そんな文脈への意識も、大会の大成功に繋がる要因だと改めて考えることができました。

【情報解禁後】

今回のトライアスロン大会、大会開催の公表は7/16でした。
 この時点で、大会当日は8/17の予定。約1ヶ月間の大会期間でした。

 参考として確認すると、今年の「にじさんじマリカ杯」では
 ・説明、グループ抽選会配信が4/19
 ・予選配信が5/5
 と約2週間の大会期間。

 鉄は熱いうちになんとやら。
ここのスケジュール設計も次回への改善点ですね。

この期間、宣伝活動としてXでポストはたびたび行っておりましたが、配信者2名のチャンネルに投稿できた宣伝用のショート動画は合わせても3本。十分とは言えないボリュームでした。

 運営サイドの体力も考慮して、この期間しっかりと火をともし続けるためには2週間くらいが限度だと思います。今大会ではとくに、大会の開催公表後からPV制作や各種素材制作も並行して行っていたので、ここにもやはり準備期間の短さが響く結果となりました。

 本当に、『準備』の大切さをしっかり学べた今大会でした。

【次回に向けて】


今回、これまでの企画コンテンツから参加人数も増え「大会」と名付けた初の試みでした。振り返ってみて反省点・次回への改善点を眺めてみると『そりゃそうだな』と感じることばかりですが、今回の挑戦でそれを”実感”できたことは大きな収穫だったと思います。

 まだまだ拙い企画者でしたが、それでも共に大会を創り上げてくれたメンバーの3名には本当に感謝ですし、何より応援してくださったファンの方たち本当にありがとうございました!

今回の大会で得られた教訓は必ず次回に活かし、みなさんがより熱くなれるような企画を作っていきたいと思います。今後とも、グレスティナを応援いただけると幸いです!

いいなと思ったら応援しよう!