芸術家ベルイマンという生き物というか生き方

先月末から恵比寿のガーデンシネマを始め、様々な場所でベルイマン生誕100年映画祭というものが開かれてます。

イングマール ベルイマン・・・映画好きの人ならきっと一度は耳にしたことのある監督さんだと思いますがこんな感じ↓↓


実際”映像の魔術師”だとか、”20世紀最大の巨匠”と謳われ、コッポラもスピルバーグも、キューブリックだってビッグな映画監督はみんなみんなこのベルイマンさんに影響されて作品を作ってきたとも言われていて、そんな私もまだ6作ほどしか観ていないけど(ほう・・あの監督のあのイメージはこの作品から生まれたのね。)なんてシーンが結構あるので色々繋がって観ていて面白いのです。

さて、このベルイマンがどれだけ素晴らしく、そして難解で深いのかは話はここでは端折りますが、興味のある人は比較的分かりやすい「野いちご」あたりからトライしていただければと思うのですが、実は私がこの監督に興味を持ってしまったのはその破天荒な人間性。

ベルイマンの作品が世に知られるようになったのが「不良少女モニカ」という作品で、当時まだ性的表現に厳しかったキリスト教色の強いスウェーデンで少女のオールヌードを解禁したことで賛否両論を巻き起こし、結果的に大ヒットとなってしまったらしい・・・。

この映画はそもそもベルイマンが浮気をして相手を身ごもらせてしまい、離婚することになった妻へ慰謝料と養育費を払うために製作し、その不倫相手とは再婚してその生活資金に当てようとしたらしい。ここまででもまあ聞いたことあるレベルでのゲスぶりですが

が!しかし!このベルイマンはやっぱり一味も二味も違うのです。

この不良少女モニカちゃんを演じたハリエット アンデルセンにも思わず手を出してしまい不倫関係を始めてしまうことに・・・。               この時ベルイマンが35歳、ハリエットは20歳なのでまあ今の法律的には大丈夫かぁ・・・なんて考えてしまいそうになったけど、いやそうじゃなくてダメだよ笑。

奥さんいるのに不倫して身ごもらせたさなかにそれはアウトだよね。

凄い人でもネットで叩かれたら社会的に抹殺されるいまの時代にもしベルイマンが生きてたら、クリスチャンの多いスウェーデンではきっと総スカンだったに違いない・・・。                                 そう思うと彼が100年前に生まれておいてくれて良かったと改めて思うし、なおさらこのベルイマン生誕100年映画祭を心から楽しめそうな私がいます。

引き続き次回もこのベルイマンという生き物について書いて見るつもりです。




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