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【思考】HSPと空想癖

最近、悩んでいる事がある。

HSPの特徴の一つに、「空想力が高い」というものがある。感受性が高く、敏感に物事や心情を察知するHSPは、ドラマや映画や漫画やアニメといったものに感情移入が激しい。私も昔からそうで、感動的なドキュメンタリーや物語なんかを見るとすぐに涙が出る。誰かが死のうものなら、その周りのキャラクターや役の気持ちがダイレクトに伝わってしまい、それが演技である事を忘れ、まるで本当に目の前で起こっている事のように感じてしまう。

最近、とあるキャラクターにハマってしまい、そのキャラクターが頭の中から離れなくなってしまった。どちらかと言うと悪役に近いので、常に私の心に居て私を闇に誘おうとしてくる──感覚。

それが自分の勝手な空想だというのは無論承知の上でいる訳だが、自分で意識しなくても常にそのキャラが脳内で勝手気ままに存在しているのを、いかんせん否定ができない。

そんな感覚が気持ち悪くてモヤモヤしている。

あまり分からないのだが、恋をしているような感覚だろうか。自分の脳内で大好きなキャラが自分の好きな言葉をかけてくる。それは自分の自作自演だというのに。だがそれが嬉しくて堪らない。オタクには良くある事だろうか。

あと、例えばそのキャラが悲しみに叫ぶシーンがあったとして、それを見ると自分も叫びたくなってしまう、とか。感情がシンクロしてしまい、負の感情に触れると同じように気分が悪くなったりする。本当に胸が苦しくなって呼吸が荒くなったりする。

何度も言うが、所詮空想・妄想である。だが最近それがあまりにも度を越して酷いので悩んでいる。

周りの所謂同担という人たちとはやはり何か認識にズレがあって、こんな風に深く感じているのはどうやら自分だけらしい。

何故そんなにも深く入り込んでしまうのか、それは昔からの悩みでもある気がする。たかが空想の、作られた虚構の世界なのに。周りからみたら馬鹿馬鹿しいにも程があるだろう。

しかし私は止められない。私の脳は私の意識とは別に動いていて勝手に空想をしてしまう。「考えるな」と自分は思っているのに、脳は止めてくれない。まるで呪いのように。それが不思議で仕方ない。

推しができるというのはそんなものなのだろうか。恐らくだが、HSPであるが故の悩みなような気がする。逆に同じように一つの空想に過剰に異常に入り込みすぎてしまう人は、HSPの気質があるかもしれない。

その辺の現象を少し調べてみたい気持ちになった。

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