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week diary 2024.09.15〜21

09.15.日 晴天なり
 家族とか結婚とか、そういうものを一瞬だけ考えて見なかったことにする。

09.16.月 晴天、突然の大雨
 ウニスカへ。一睡もできなくて眠かったけれど、眠れないまま電車とバスを乗り継ぐ。ほんのり、しんどさを纏う。新刊の『酒場の君』と、しばらく悩んでから、みのわようすけさんのZINEと、鼠の王国製作所さんのハンコを買った。
「文学フリマに出るんですよ」
と、店主が、来店した他のお客さんに私のことを宣伝してくれた。そのお客さんとは私も以前会ったことがあって「めろんちゃんだったのね」とにこやかな笑顔を貰った。少しだけ、頑張ろうと思えた。

09.17.火 晴天なり
 バイトの休憩時間に百均に行ってコーヒープレスを見つける。これは試す価値あり、と今、お湯を沸かしている。コーヒーは好きだ。苦いのも甘いのもよい。甘いのは単純においしい。苦いのは雰囲気がよい。コーヒーが飲める自分が好きだからコーヒーが好きなのか、コーヒーが好きだから飲んでいるのか分からないけれど、好きなのだからどちらでもよいのだとも思う。

09.18.水 晴天なり
 武塙さんの『酒場の君』を読んでからずっとお腹が空いていたので、バイトの休憩時間にパスタの材料を買った。材料は他に、牛乳、スライスチーズ、コンソメ、ツナ缶。ときどき竹輪とか蒲鉾とか鶏肉とかをお好みで入れる。
 帰宅するなり荷物を全部廊下に放り出して、買い物袋をひっくり返した。寓居は玄関を開けたらすぐキッチンなので、お風呂もメイク落としも着替えも全部放り出して鍋に水を入れた。確か200mlだよな、と蛇口をひねる。わざわざネットで確認するのも億劫だった。それから牛乳を100ml、パスタの150gを目分量で入れて、残りの材料も全部ぶち込んだ。本当は時間とか順番とかがあるのだけど、めんどくさい。
 私はこのパスタが好きだ。牛乳がツナ缶の油と混ざって、チーズがパスタに絡んで、コンソメひとつで香り立つ、まろやかなパスタ。おともに昨日買ったコーヒープレスで作ったコーヒーを飲む。
 時刻は深夜一時半。食べながら、いくらめんどくさいとはいえ時間だけはキッチリ守った方がよいのだなぁとしみじみと思った。茹で時間を待てなくて早々に切り上げたせいで、口の中のパスタがぽきぽきと警告している。
 Twitterを見ると武塙さんが私のえにっきを見つけてくれて、「私もラーメン屋さん、ちょっと緊張します!」と言っていただいた。武塙さんも緊張するのだ。そういえば、初めて行く酒場も本の納品も緊張すると書いてあった。武塙さんは私が足踏みをするその一歩を踏み出す人だ。すごい。緊張するのに踏み出せる。私も勇気をだしてラーメン屋さんに突撃しよう。

09.19.木 晴天なり
 休日。9時前に起きて母と買い物に行く日。ずっと読書用のルームライトがほしいと思ってたからナフコに寄って、気に入ったものを買った。母は「行燈?」と首を傾げていた。その後、トライアルに向かって食材を買い、あまりの暑さに外食することもなく帰宅。買ったものが車内で腐りそうだ。
 先日届いた米津玄師の新アルバムを母に渡すとさっそく車の中で流してくれた。これは虎に翼、これはウルトラマン、これはチェンソーマン、と話して車から降りると別の場所から米津玄師の歌声が聴こえてきて、少しだけ可笑しかった。米津玄師を聴かない日は無い。

09.20.金 晴天なり
 12時に起きてパスタをまた作ろうと思っていたけど結局起きれなくて延期した。昨日は21時に寝たのに。まだ眠い。今日はずっと眠い。やっと眠れたと思ったら今度はエンドレス・睡魔に襲われている。

09.21.土 曇天、バケツをひっくり返したような大雨
 
友人がチーズバーガーを抱えて帰宅。一人で三つも四つも食べる猛者なのに、ひとつ分けてくれた。

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