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week diary 2024.09.22〜28

09.22.日 

09.23.月 晴天、秋が来る
 今日はグループ展のミーティングで、朝から南山手へ向かった。バスと電車を使って乗り換えを二回する。ちょっとした小旅行気分。南山手美術館はグラバー通りの上にあって、螺旋階段をぐるぐる上っていると高さに目眩がした。高所は昔から苦手だ。幕末珈琲、という名前のコーヒーを注文すると、ご主人が焼き物を持ってきて説明してくださった。百五十年前のです、今飲まれてるのも百五十年前のマグカップです。手元に力が入る。こんな貴重なものを客に提供してくれる気概。心が踊りっぱなしだ。このマグカップを使ったのはどんな人だったのだろう。出島の阿蘭陀通詞だろうか、それとも遠い異国から遥々このマグカップと共にやってきた貿易商だろうか。深入りのこのコーヒーは甘党の長崎人に受け入れられたのだろうか。
 人間にとって百五十年は長いけれど、物は百年をゆうに越えて生きる。決して喋りはしないが、器の形や、文字や、色や、欠けや、キズは、過去を雄弁に語ってくれる。時にそれらは人の残した言葉よりも正確だったりする。
「もう場所分かったね、1人で来れるね」
と、奥様が朗らかに笑った。

09.24.火 晴天、これは秋だろうか
 午前一時に目が覚めて、グラバー通りの土産屋で焼酎を買ったことを思い出した。小さな三本セット。芋と米と枇杷。とりあえず芋から、と思って水割りで飲んだら一気に眠くなって気がついたら昼まで寝ていた。十四時にバイトに行く。苛苛して周りが見えていない人を見ると少し心配になる。感情は自分で始末が付けられるものだ。ただでさえ平坦な私でも息苦しいのだから、きっと毎日が苦しいに違いない。

09.25.水 雨と頭痛と涼しさと
 makijaku制作室さんからZINEイベントの投稿が発信された。今回は見送る予定。生活が慌ただしくて、パソコンに向き合う時間が無い。そんな心の余裕も無い。生きるということはそういうことなのだと思う。今はちゃんと眠ることだけを考えていよう。

09.26.木

09.27.金

09.28.土

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