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絵を描くこと語ること

みなさんこんにちは!
油絵画家のめろっこめろこです。

グループ展ノゾミさん主催
『地文明』終了しました。
来ていただいた皆様、関係者の皆様、応援してくださった皆様
心より感謝いたします!


最終日はドキドキながらも
インスタライブでアーティストトークをし
少しでもアーティスト側のこの展示の制作意図や
思いが色々な方に伝わるといいなと思っています✨


そこで今回、
インスタライブでも話しきれなかった
私自身の作品コンセプトをお話ししたいと思います!


展示自体は地域や文化をテーマとしていたのですが
私自身はその中で
第二の故郷『吉原』をテーマとしました。

吉原遊廓は現在千束4丁目にあります。
私は元々浅草に住んでいましたが
引っ越しをせざるを得なくなり
現在の千束4丁目に母が土地を買い家を建てました。

この家は今は亡き父と暮らした最後の家でした。

父のためにフルバリアフリーの設計で、
私自身も自分の部屋は壁紙から家具まで全部自分で選んで
自分好みの部屋にカスタマイズしていました。
プチ一人暮らしのような感じで楽しかったです。
できればずっと住みたかったな。
4年ほど住んだ後、またお引っ越しをしました。

話は脱線しましたが
この街で過ごした思い出の横っちょに
ほとんどの男性が憧れるであろうソープ街がありました。


風邪をひいて近くの台東病院に行くと
そこまでに何軒もの男性向けのお店があります。


今私の目の前で店に入る男性を滅多に見ることはなかったのですが
入り口が空いている場合もあり
中には豪華なカウンターやボーイがいて
下着姿の女性たちの写真がずらりと並んでいました。

まるでネットショップを見ているみたいな感じ。

そんな風景を横目に
今この建物ではいかがわしいことが行われていると思うと
なんだか不思議な気持ちになりました。

色々な理由で働く女性たちと嗜みにくる男性たち。

そして今も昔も変わらず続く
女を売るという仕事。

疑似恋愛が商売として成り立つこの国(いや全世界?)の歴史を
もっと知りたいと思うようになりました。


今のソープ嬢と遊女たちはどう違うのか。


まずは吉原遊廓がどのように存在していたのか調べなくては。

そこで書籍を読み、渡辺豪さんのツアーに参加することにしました。

以下はこの展示のために書いた
コンセプトです。


第二の故郷吉原で見た、ソープランドと
吉原遊廓の歴史をもとに制作
遊女たちは貧困のために売られた。
ソープ嬢たちはさまざまな理由で今ここにいる。

色恋営業とは無縁のところで過ごす私たちのすぐ横では
どんなことが行われどんなドラマが巻き起こっていたのか。

江戸の絵師たちは煌びやかな遊女たちを残してきた。
私には一体どんなことができるだろう。
インターネットや浮世絵、書物を読み漁り、吉原の書物を専門に扱うカストリ書房店長渡辺豪さんのツアーに参加した。

様々な資料を元に私が感じた吉原の世界をありのままに描く。
それは遊女やソープ嬢の栄光や苦しみ、情念など。
残された歴史の産物をもとにかわいいの裏側に潜む闇を炙り出す。


今回の展示のコンセプトはこのような感じです!


私の場合は絵を描くまでに最近気になっていることを掘り下げたり
フィールドワークのようにリサーチしてから大体制作に取り掛かっています。

ですが絵1枚の強さはたくさんリサーチしたからいい絵だとか
時間をかけたから良い作品だなんて思っていませんので
今後も制作スタイルはどんどん変わって行くと思いますが
このような手法もあるんだと思っていただけますと幸いです。

次回は作品の解説をしたいと思います☺️

それではまた!!


ここまで読んでくださりありがとうございます✨


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