【CEOブログ】個性ってさ
新しいスマホを手に入れた
GALAXYS23
S10からの大ジャンプ。実に4年ぶりの機種変。
その結果、念願だった高性能カメラを手に入れた。
嬉しい。本当に嬉しい。
いい。すごくいい。
こういう写真が撮りたかった。
広報とかよくやるからね。素敵な表情を撮れるの最高だよな。
そう言えば、最近フィアレスの公式Instagramも開設しまして(拍手)
良さげな写真をたくさん撮ろう!と意気込んで街を歩いたのです。
で、その結果
撮るんだけど、
なんか、なんというか、大体おんなじ感じになるというか、構図同じかよっていうか。なにより、私がワクワクしてないんですよね。この写真たちに。
「こんなもんか。」
とテンション下がって終わりにする。そんなことが数回あった。
別の日。
フィアレスの打ち合わせで、「本当に自分が思っている思っていることなのか、それともみんなが言ってるから自分も言ってるのか、わからなくなることがあるよね」という話がされた。
その中で私は、
「個性って、気を衒ったことをすることじゃなくて、花を見た時に、摘みたいのか、観察したいのか、香りを楽しみたいのか、写真を撮りたいのか、みたいなちょっとしたことの違いでしかない。だけど、みんなSNSやってるからって撮りたくもない写真を一生懸命撮っちゃうと、おかしくなっちゃうんだよ」
なんて、説明してた。
でも、本当にそうじゃない?ちょっとしたことだけど、ワクワクすることって人それぞれ違うし、それが積み重なって個性としていつの間にか見えてくるものだと思う。
こういう説明をすると、必ず自分に返ってくる。
「じゃあ私は花を見た時に何がしたくなる人間なのか」
その時ふわ〜っと浮かび上がってきたのは、写真の撮り方だった。
私が好きな写真って、
こういう写真なのよ。
なんでって言われても全然説明できないんだけど、なんか好きなの、ワクワクするの。
でも、こういう自分がワクワクしてる写真をフォルダから探してみたら、全然なかった。そして、今これをあげている自分も「こんな写真が好きって意味わかんないよな」って40%くらいは思ってるの。
それで思い出したエピソードがある。
子どもの頃、家にデジカメが導入されたことがあった。
親が使うために親が買ったものなんだけど、機械のセッティングとか私がしてあげてたから、自分も自由に使えてて。
その時もすっごく嬉しくて、ちょっとしたお出かけとかに持ち歩いて撮ってたりしてた。
ある時私は、水道の蛇口を撮りたくなった。
外に設置されてる蛇口。
人工物の蛇口がドアップで映ってて、でもその背景が草木とか自然物なの。自然がぼやけて映ってて、人工物の蛇口が浮き上がってる感じの写真を撮りたかった。
蛇口の背景を自然にするために、蛇口がついてる壁側にカメラを構えて、どう映ってるか私もみたいからカメラと壁の間を一生懸命覗き込んで撮影してたわけ。
でね、そこを通った大人がさ、言ったわけよ。
「なんでそんなもん撮ってんの(失笑)」
・・・・
・・・・
・・・・
はぁぁぁぁぁ!!!?????
え、なんで?
なんでいまそれ言ったの???
普通に聞くならいいよ?確かにぱっと見よくわかんないもんね??
でもさ、失笑する必要あった?完全にバカにしてるじゃん。
お前はその一言で貴重な才能が潰されていくのがわかんないのかぁぁ!!
・・・・
・・・・
・・・・
って。
今なら思えるんだけど。
当時は分からなくて。
悲しくて泣くとか怒るとかもそんなにできなくて。
「あ、これは変なことなんだ」と思ったら恥ずかしくなって、すぐやめて隠れた。そこからあんまりカメラを触らなくなった(ような気がする)
そこからよ(他にもあったかもだけど)。
その出来事があった小学生の頃から今までずっとこれをおさえてきた。変なことだと避けてきた。だからなんとなく、ありきたりな、何かを捉えているようでなにもとらえていない写真しか撮れなくなってたんだと思う。
すごすぎんか、逆に。
でもきっと、こういうことが山ほどあるんだと思う。自分ではわかってない。もう気付けなくなってしまっている自分のこと。こういうことが積み重なって、なんとなく詰まらない毎日。なんだか満たされない日々。なんとなく自分じゃない感じ。みたいなことに繋がっていってしまうのかなと思う。
でも、嫌じゃないか?そんなの。
スマホの写真ひとつ自由に撮れないんだぞ??
意味わかんないだろそんな人生。
だからさ、こういうことにひとつひとつ気付いて、自分を解放させてあげたいなと思う。
なにか特別なことをしにいく必要はなくて、ただ自分がワクワクしているのかそうじゃないかに繊細にいれるだけでいい。それが結局自分を自分に連れて行ってくれる。
一番難しいことだけれど、演劇、インプロという世界にいることで、気付きやすく繊細に居られるようにもなっているんだ。
今までごめんな、自分
これからもよろしく、自分。