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【マイピリ】せめて自分の周りだけは、明るく照らしたい

四の五の言わず、まずはこちらの作品を読んで頂きたい。


おかえり( ●´ސު`●)



…ん?ちょっと待てチミ。ホントに読んだか?目を逸らして「読んだ読んだ」って2回答えるヤツは嘘つきだって、死んだじいちゃんが言ってたぞ(ノシ*`ω´*)ノシ 1200字程度でサラッとイケるから、ちゃんと読んでから戻ってきんしゃい(ノシ*`ω´*)ノシ



誰かの怒りは、誰かの涙になる

んでは。ここからは読んでもろた前提で話を進めていくぜ( ●´ސު`●)

「あのね、甘いものは好きなんだけど、ごはんの後はコーヒーがいいなあ、なんて。ごめんね、わがままだよね」

「ホットココア」より

想像してみてほしい。
もし「わたし」がこのセリフを言えずにいたら。

「わたし」の中には、モヤモヤが残るだろう。その後、他の出来事が積み重なる。物の仕舞い方。扉の開け方。声を掛けるタイミング。何でこの人は分かってくれないんだろう。モヤモヤだった何かは、ハッキリした不満に変貌を遂げる。


想像してみてほしい。
それが、「わたし」の表情やことばに出てしまったら。

人間関係は鏡だ。優の中にも、当然モヤモヤが生まれる。「わたし」が急に冷たくなった。ことばの節々に棘を感じる。俺、何か悪いことした?そんなことはない。こんなに誠実に向き合っているのに。

想像してみてほしい。
優が溜まりに溜まったストレスを、SNSでぶちまけてしまったら。

誰かのモヤモヤは、誰かのストレスになる。
誰かの怒りは、誰かの涙になる。


想像しなくてもいい、それは現実だから

ネガティヴは伝播しやすい。光ファイバーケーブル内で加速し、「ことば」という共感魔法によってその威力を増し、人間のこころを容易く圧し潰す。

想像してみてほしい。
もし「わたし」のセリフがこうだったら。

「ごはんのあとは、普通コーヒーでしょ?
何でこんな甘ったるいココア出してくるの?」

想像してみてほしい。
もし「優」の返しがこうだったら。

「だったら先に言ってよ。ココア飲む?って聞いたじゃん。
何でコーヒーが良いってその時言わないの?」


世界中のSNSで、こんなやりとりが毎日山のようにされていたら。
そのやりとりを、毎日目にしていたら。
こちらは想像しなくてもいい。現実だから。



誰かを傷つけるくらいなら、俺は黙ってるよ

今の世界を思う時、オイラの中にはB’zの”HOME”という曲の歌詞が浮かぶ。

言葉ひとつ足りないくらいで
笑顔ひとつ忘れただけで
ほんの少しのすれ違いだけで
全部あきらめてしまうのか

B’z ”HOME"より


「ありがとう」
「ごめんね」


夫婦、親子、恋人、友人、同僚。
この一言がなかったせいで、私たちはこれまでどれほどの関係を壊してきたのだろう。


繰り返しになるが、悲しみや怒りは、目の前の相手に留まらない。その先の見えない世界を飲み込んでいく。加速して、その威力を倍増させていく。


誰かを傷つけるくらいなら、俺は黙ってるよ。分かる。痛い程分かるが、言いたいことは、ことばにしなければ伝わらない。

「あのね、甘いものは好きなんだけど、ごはんの後はコーヒーがいいなあ、なんて。ごめんね、わがままだよね」

「ホットココア」より

内容はストレートに。でも言い方に気を付ける。相手をリスペクトする。

「そうだったの。ごめん、全然気づかなくて……。どうしよう。コーヒー買いに行く?」

「ホットココア」より

「優」の返しも同様。
二人は互いに傷付けることなく、意思を伝え合っている。


この作品で最も好きな一節。

よかった。言えた。それに伝わった。

「ホットココア」より

ことばは、誰かに何かを伝えるための手段。
当たり前じゃん。そんなの言われなくても分かってる。


ホントに?
ホントに分かってる?
この作品を読んだ自分に問いかける。


ううん、大きな出来事が起きてるの

作者のふらりさんには失礼を承知で書いてしまうが、この物語には、突飛なエピソードも驚く仕掛けもない。特に何も起きてないじゃんと感じる人もいるかも知れない。

ううん、起きてるの。
もう一回、読んでみて。


二人にとっても、
二人の先に繋がる世界にとっても、
すごくすごく大きな出来事が。

残念ながら、ポジティブは伝播し辛い。それでも、せめて自分の周りだけは明るく照らしたい。それは何も、面白いセリフや軽妙なネタでなくてもいい。笑顔ひとつ。ありがとうひとつ。今までよりほんの少し。

「ホットココア」は、私たちに大切なことを教えてくれる作品だ。




今回はこちらの企画に参加したぜ٩(๑•̀ω•́๑)۶

ふらりさん、関係性のない中でいきなり作品を取り上げてしまい恐縮です。内容で気になる箇所等ありましたら、遠慮なくご指摘ください○┓


ピリカ文庫には、オイラも過去3回参加させてもらっております。ピリカしゃんから初めてもらった執筆依頼。嬉しかったな~( ●´ސު`●) あと、aeuしゃんとか苗子しゃんとか、ピリカ文庫出てほしいな~と思っていたnoter仲間が登場すると、テンションが上がるのよね笑


そして!何と言ってもピリカ文庫に参加すると、もれなくすまスパで朗読してもらえるという破格の特典があるのだ(ノシ*`ω´*)ノシ ちょっと大げさに表現すると、作品に命を吹き込んでもらえた感覚がするというか。


ここからも盛り上がっていくであろうピリカ文庫。この人に書いてほしい。秋ピリカでもわんさかいたからね。きっとピリカしゃんも腕が鳴ってるよ笑




約1か月ぶりのnote。
気になる人・記事・企画は山ほどありますが、今日はこの辺で。

(´めωめ`)ノシ マタクルヨ

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