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VALORANTはチェスである?

はじめに

この記事を目にとめていただきありがとうございます。
私は、VALORANTというゲームタイトルのプロチームでコーチをしていためろさんと申します。
なんとなく始めてみたチェスに最近はハマっております。
チェスを学んでいく中で、これvalorantぽくね?という考え方がいくつもあり驚きました。
今回はそんなチェスとvalorantの考え方について学んできたことを書いていこうと思います。

チェスってどんなゲームだっけ?


chess


白・黒16個ずつの駒(キング・クイーン・ビショップ・ナイト・ルーク・ポーン)を8×8マスの盤に並べ、交互に動かして相手のキングを詰めるゲーム。

VALORANTってどんなゲームだっけ?


valorant


5人1組でチームを組み、攻撃側と防御側に分かれて5vs5で各ラウンドを戦っていきます。

攻撃側は、スパイクと呼ばれる時限式の爆弾を特定の場所に設置し起爆させると勝利。防御側はスパイクの設置をタイムアップまで阻止するか、設置されたスパイクを起爆前に解除すると勝利となります。 
要はキャラクター性のある爆破ゲームです。

2つのゲームに共通点はある?

あります。考え方がかなり近いです。
そもそも2つともタクティカル(戦術的)なゲームであるため、当然と言えばそうです。

どんな共通点がある?

リソース

valorantでは常にリソースのやり取り、駆け引きを相手と行なっています。
valorantにおけるリソースは、人、スキル、エリアなどがあります。
これらと同じようなリソースがチェスにも存在します。

チェスには「マテリアル」という言葉があります。
「マテリアル」とは、「相手より自分がどれだけ強い兵力を持っているか」ということです。
チェスの駒は種類ごとに強さが違います。
たくさん動ける駒であればあるほど「強く、貴重」です。
valorantで言うところの、人とスキルです。
チェスでは駒に価値を表す得点をつけて考えます。

chess pieces tier

駒の取り合いが起こった時、価値の得点を比較し、自分が損をしないように取り合うことがとても大切です。

この考え方はvalorantでも活用出来ます。
valorantのエージェント、スキルにも「強さと貴重さ」の観点から得点をつけてみましょう。

agent tier


ability tier

個人的観点から評価した結果こうなりました。
先ほどのチェスの考え方を活用して考えると、エージェントのキルトレードやスキルトレードが起きる際は、価値の得点を比較し、自分が損をしないようにトレードする必要がありますね。


スペースとエリア

チェスには「スペース」という言葉があります。valorantで言う「エリア」のことですね。

基本的には自分のポーンよりも自陣側のマスが自分のスペースになります。
チェスでは、スペースを多く持っている方が有利になります。


センター


特に、中央のスペース(センター)を支配すると有利です。
センターを支配すると、どの方向にも動ける可能性があり、敵よりも多くのマスをコントロールできます。
また、敵の駒の動きを狭くして、自分にとって有利な局面に持ち込みことが出来ます。
逆にセンターを支配されると、自分の駒が端に追いやられてしまい、駒の動きが制限されてしまいます。

この考え方はvalorantでも活用出来ます。

ラウンド開始時、マップはATK,DEFがそれぞれ初めから持っているエリアとまだどちらのものでもない中立なエリアに分かれています。
基本的にはvalorantもチェスと同様に多くのエリアを持っている方が有利になります。
また、valorantにおいても中央のエリア(センター)の取得価値は高いものとなっています。
センターのエリアを支配すると、動ける方向が増え、多くのエリアへアクセスすることができます。


また、敵のエリアを狭くして、自チームにとって有利な局面に持ち込むことが出来ます。
逆にセンターのエリアを支配されると、自チームが端に追いやられてしまい、動きが制限されてしまいます。

カバー

チェスも駒の位置関係でカバーのようなものが成立します。


例えばこの盤面、黒のルークは白のポーンを取ることができません。
なぜなら白のビショップがポーンのカバーが成立する位置関係にいるからです。

このカバーの位置関係が成立していなければ、一方的に駒を取られてしまいます。

valorantでも同じことが言えます。
カバーの発生しない一方的なデスは、リソースの観点からかなりの不利を背負うことになります。


先手を取る

チェスにおいて先手を取ることはかなり強力です。
先手と言っても、必ずしも先に動くということではありません。
相手に取って脅威となる動きを見せて、回避行動を強制するということです。
そうすることで相手を後手に回らせ、自分の動きを押し付けます。

具体的にどうするかというと、先ほど紹介したカバーの位置関係が成立しておらず、孤立している駒を攻撃することで回避行動を強制します。

黒のビショップが孤立


撤収

上の例でも黒は1ターンを回避行動に使わされてしまいました。
白はその間に駒を進めることができます。

valorantにおいてもこの考え方はかなり有用です。
相手を特定の回避行動に移す一手がこちらにあれば、その回避行動のアンチを刺す準備をしていればいい訳ですね。
そうして、常にこちらが先手を、相手が後手を取らされる訳です。
このロジックを利用して試合をコントロールします。

ターン制

チェスには自分のターンと相手のターンが交互に存在しています。
このターン制によって、相手のターンの動きを予測したり、特定の動きを強制する為の布石を自分のターンで打ったりなど、高度な思考や駆け引きが行われています。

俺のターン!

valorantにおいては明確なルールとしてターン制があるわけではありません。
しかし、valorantにもターンが存在します。
アクションに対してリアクションがあるように、そのリアクションにもまた、リアクションがあります。
このような連鎖的なやり取りがvalorantにおけるターンです。
分かりやすく言うと取れなかった方が負けのキャッチボールです。
勝つためには、投げるタイミングをずらしたり、カーブをかけたり、反応できないくらい速い球だったり、工夫や駆け引きをして相手にキャッチさせないようにするのです。

ビビッてvaloやってんな!

おわりに

いかがでしたでしょうか?
チェスとVALORANTの共通する考え方について書いてみました。
思いつきですが、思い切りが大事でしょう🤔
反響があれば今後も色々発信していこうと思っていますので、❤️やnote、Xのフォローなど是非お願いします!
あ、あと所属させていただけるチーム様も募集しておりますのでよろしくお願いします🙇
ではまた次回があればお会いしましょう?

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