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アドミュージアム東京に行った

THE Ad Museum Tokyo いつも、あなたに、新しい発見を。
アドミュージアム東京に向かう途中にあったポスター

汐留にあるアドミュージアム東京に行った。

アドミュージアム東京はカレッタ汐留の一角にある広告を取り扱った博物館である。
アドミュージアム東京に行った日は、「今日は、博物館か美術館に行くぞ!!たくさん歩くぞ!!」と意気込んで出かけたはいいものの、家を出た時間が遅くゆっくり展示が見れなさそうだなと思ったので、比較的コンパクトな博物館を探して調べていたときにこの施設を見つけ、向かうことにした。

常設展示に関しては、日本の広告を時代ごとにフィーチャーしながらその時代時代の看板やポスター、CMなどが展示されていた。
ピーター・ドラッガーが「マーケティングの原点は日本の江戸にあり」と言っていたらしく(初めて知った)、江戸時代の看板や暖簾に始まり、現代のSNSと連動した広告に至るまで幅広い広告が数多く展示されていた。

自分的に刺さったポイントがいくつかあったので話そうかなと思う。

今も昔もアイドルは広告の主役

今も昔もアイドルは広告の主役の展示エリア。歌舞伎の絵が展示されていた

江戸時代の歌舞伎の演目の中には劇中に実在の商品が登場するものがあり、それが広告としての役割を担っていたらしい。
現代もアイドルが広告塔としてタイアップしたりして、自分はそれにつられホイホイと推しがCMやってる商品を購入してしまうことが多いので、今も昔も変わらないんだなあと思った。

時代によって移り変わる広告

TOKYOオリンピックやSHISEIDO,サッポロビールの広告。高度経済成長期の広告はワクワク感がある感じがする

明治あたりからポスター広告が登場し始め、自分が見慣れた広告の表現がでてくるようになった。
大正になり印刷技術が向上して素敵なアイディアの広告が数多く生まれていたり、経済の成長や発展によって様々な商品広告が登場しているのを見るのが面白かった。
また、戦中、戦後は大正・昭和の高度経済成長のときのグラフィックがきらびやかな広告とは対称的に商品広告が減少してテキストがどん!と書かれただけの戦争を推進する広告が登場したりコピーも命令口調になったりと、その時代の世相を反映した広告になっているのが興味深かった。

平成の広告。バザールでござーるとかペプシマンのペットボトルキャップとか
平成インターネットウーマンに刺さる広告が多く展示されていた

良い広告って自分の記憶の中に残ってる

常設展にはコレクション・テーブルという展示があり、大型タッチモニターに様々なCMや広告のサムネイルが並んで展示されていた。

いろんなCMやポスターのサムネイルが波打ちながら表示されてた。
タップすると拡大して映像やポスターの全景が見れる

モニターで好きだったなと思うCMのサムネイルをタッチすると2011年だったり結構昔のCMを選ぶことが多く、CMを見ながらあ〜〜これ!!覚えてる!!このCM好きだった!みたいな記憶が掘り返されて良かった。
良い広告とか好きな広告って記憶の片隅にずっと残ってるんだなと思ったし、こういう人の心に残り続けるものを作れる人たちってすごいなと改めて感じた。


施設自体は最初に話した通り、比較的コンパクトで1時間くらいで見れることと入場が無料なのもあって結構人がいるなという印象だった。
あとは展示されているものが広告なのも相まってか、普段行く美術館や博物館とは違いわいわい会話しながら展示を見ている人が多い印象だった。

特別展はTCC賞展2024の展示が行われていて、令和の広告と昔の広告を見比べるのも面白かった。

B1Fにあるライブラリーに広告に関する本や社史もたくさんあったので、今度は平日にゆっくり見に行こうと思う。

施設概要

場所: 東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留 B1,B2
開館日: 火ー土12:00 - 18:00
入場無料


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